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ゆめと心理と占いのはなし
Por donde, amor, he de ir?
 Rosalia de Castro

人の目を通してしか見えない自分がいたりすること。

2016-01-08 02:53:07 | PSYCHOLOGY2

自分って、自分ではなかなかわからないものだ。人は、意識の中に期待値や不安が巧妙な経路で入り込んで自分が見えないときが少なくないような気がする。

ある人が自分は人に振り回されたり自己表現が苦手だと意識して、それを周囲に言っていたりしても、周囲からは頑固で意思が強いと見られていて、実際に周囲の人たちは、実際にあった出来事を引用しながらそれを証明されてしまったりすることがある。結局のところ、人の性格とか人となりなどは最終的に明確にできないものなのだろうけど、ときに、この人は絶対自分を勘違いしているといった人に出会うことは稀にある。

人から何かを指摘されて、それらが自分を不安に陥れ、「え?」って考え直すきっかけになったことがないっていうのは怖い。ソクラテスが無知の知ということを言ったけど、確かに、人は自分に対する無知の知の大事さをもっと大事にしなくちゃならないと思う。考え方や行動や発言の不自然さや危うさ、歪みを指摘されて、それを余計なお世話としか感じられないようになってくると、人は、メンタルな面である種のひきこもりとなって、結果として成長を奪われることになる。

対処法はたぶん謙虚になるしかないのだろうけど、この謙虚っていうのも、どこからどこまでを傲慢といって、どこから先を謙虚というのかが、また人によって分かれてしまう。自分としては、人からの意見を端から嫌がって迷惑がることなく、いつも「聞く耳」をこころのどこかに持つことが謙虚の第一歩だと思っているけど、それがやれているかどうかは、これまた謙虚に人の目を通して感じていかなくちゃならないのだ。堂々巡りのような感じだけど、自分が自分を見失っていると、他者の本当の姿も見失っていくような気がして、怖い。


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