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ゆめと心理と占いのはなし
Por donde, amor, he de ir?
 Rosalia de Castro

認知のふしぎ

2016-01-24 01:42:13 | PSYCHOLOGY2

スポーツジムのスタジオに行くようになって思い知らされたことの一つに、認知機能って人それぞれ大きく異なっているんだっていう事実がある。運動神経がいいとか悪いとかいう次元の話しではなく、動きが全く音楽と合わない人がそれなりの割合で各プログラムにかならずいる。

今日もとなりにポジションをとった男性が、まったく音楽と合わない動きをし続けていた。もちろんぶつかったりしない限りどんな動きも自由だし、ぼくだって他の人から見たらおかしな動きをしているのかもしれないわけで、悪口を言うつもりは全くないんだけど、隣にいてとてもふしぎな感じがした。

たとえば今日の場合は格闘技系だったので、パンチやキックといった動きがリズムに合わせて繰り返えされるわけだけど、その隣人はあたかも音楽が聞こえていないかのように打ち続けた。フックだとかストレートだとかいった動きの違いははっきりと認識できているようなんだけど、たとえば8カウントの動きの繰り返しだとすると、ほぼ確実に2カウント目から早くなってしまっていた。

ぼくなんかもリズムが狂ってしまうときがあるんだけど、合っていないと気持ちが悪くて、すぐにそのズレを修正しようと努力するけど、それを感じてないかのようにズレまくる人たちの存在を目の当たりにすると、人間の認知機能の微妙さ、奥深さを思い知らされる。

そして、スタジオでぼくが感じるそのふしぎさを、ぼくは他のどこかで誰かに感じられているのかもしれない。人生は音楽のリズムさえ合わせられれば済むというものではない。こうすればものごとがうまく済ませられるのにっていうところで、自分は状況やそれへの反応を「正しく」認知できなくて、奇妙なことをするヤツと受け止められている局面がきっとあるはずだ。パンチを繰り出していて、ふと自分が怖くなった。


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