精神科のデイケアで、利用者への接し方に違和感があった。看護師と作業療法士が数名のチームをつくって利用者30人ほどに対応するんだけど、利用者一人一人への認識は、利用開始時のインテークだけが絶対的資料で、その後の本人の心身の変化や環境変化に関しての記録がほとんどない。3年通っている人への変化に関する情報がなにもない。
利用者との対話もほとんどが上っ面の話題で終わっている。内面の変化をさぐるとか、変化に関する情報を共有するとかいう姿勢がないと、ケアする側も本来的な意義を感じないのではないか。とりあえず来てくれればそれでいいといった感じだと、何か情熱が湧かない。デイケアの役割がそれでいいのならそれでいいけど、一回の中規模、大規模デイケアで医療機関に支払われる保険金はものすごい金額で、納税者、保険料納入者としては危機感がつのった。
東京オリンピックもそうだけど、医療や福祉の現場も予算の分捕り合戦の主戦場になっている感じは否めない。ン千億円が予算であるなら、うちはン億は取らないとだめだって感じでかかわっている人が多いのは、仕方ないのか。ロビー活動や族議員が決めている配分。そうじゃない配分、必要なところに必要なお金が行く配分は青臭い理想論なのかな。
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