5月10日 国際報道2017
ブルックリンの住宅街にある有名食料品店。
採れたて野菜の試食販売。
「配達する日に収穫しています。
だから新鮮なんです。」
(客)
「こんなにおいしいとは期待以上ね!。」
「とても新鮮ね。
味の違いがわかるわ。」
野菜を作ったジョナサン・バナードさん(24)。
この店から自転車で5分ほどのところで野菜を作っている。
それは駐車場の一角にあるコンテナである。
中には最新式の水耕栽培システムを備えていて
完全な無農薬野菜を栽培できる。
このコンテナ1つでテニスコート30面以上の農地と同じだけ収穫できるそうである。
バナードさんがこの仕事を始めたのは去年の11月。
それまでは会計士をしていた。
(ジョナサン・バナードさん)
「会計士の仕事は安定していたけどハッピーではなかった。
別のことをしようとしたころ
この野菜作りを知って自分にぴったりだと思ったんだ。」
バナードさんが出会ったのはあるベンチャー企業のプロジェクトだった。
若者たちにコンテナとシステムを提供して水耕栽培のノウハウを身につけさせ
独立の支援も行うというもの。
500人を超える応募の中から10人が選ばれた。
コンテナの使用料は1台 1月7万円ほど。
1台のコンテナで生活が成り立つようになっているという。
(ジョナサン・バナードさん)
「野菜を消費者に届ける新しい方法や地域とのつながりも模索しているんだ。」
野菜のパッキングも自分で行う。
1袋 約600円。
配達も自分で。
この日は近所のIT企業にランチ用のサラダを届けた。
(ジョナサン・バナードさん)
「きっと20年後の都市にはコンテナ農場がたくさんあって
それがみんなの生活の一部になるのさ。」