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韓国経済 サムスンに“異変” 

2014-07-31 07:15:00 | ビズ プラス

7月29日 BIZ+SUNDAY


韓国経済の柱である輸出をささえるサムスン電子の業績が思わしくない。
世界最大の携帯電話メーカーといわれるサムスン電子だが日本のメーカーを圧倒しながら急成長してきた。
2013年の売り上げは日本円で約22兆円超。
日本の主なメーカーの売り上げと比べてもその差は歴然である。
そのサムスン電子が7月8日に発表した今年第二四半期の業績が関係者に衝撃を与えた。
売り上げ 9,5%減
営業利益 24,5%減
減収減益は9年ぶりのことである。
巨額の売り上げ利益は維持しているが頼みのスマートフォン市場の変化に対応できていないのではないかという懸念が根強くある。
サムスン電子の決算発表を受けて7月8日 韓国メディアはその様子を一斉に伝えた。
スマートフォンの販売台数は1000万台も減少
ライバルメーカーとの競争が激しくウォン高で競争力まで落ちました
スマートフォンを世界で年間3億台以上を売ってきたサムスン。
韓国経済のメインエンジンともいえる企業の変調に韓国の人は戸惑いを隠せない。
(ソウル市民)
「韓国経済に及ぼす影響は大きい。
 消費者の心理にも影響が及ぶと思う。」
「サムスンが傾くと韓国もだめになるのではと多くの人が不安を感じている。」
サムスン失速の背景には何があるのか。
そこには収益の7割を占めるスマートフォンを巡る世界的な変化があった。
新興の中国メーカーが低価格戦略を打ち出し台頭。
中国のファーウェイはこの春 出荷台数で世界3位に躍進し新興国市場で存在感を高めている。
高機能路線は頭打ちが見られ下からは新興メーカーの追い上げを受ける構図である。
(韓国経営工学会 ユン・ドクギュン会長)
「サムスンが世界トップの企業であり続けるのは困難。
 価格競争力では中国が追い抜いた。
 たとえばサッカーワールドカップの最大の勝者は中国だと言われている。
 運営システムや使われている半導体などは中国メーカーから調達されている。」
サムスンの変調は雇用にも影を落としている。
韓国では20代の失業率は10%近くと厳しく“青年失業”と呼ばれ社会問題になっている。
こうしたなかサムスンが採用を抑えれば事態はさらに深刻になるというのである。
(就職活動中の大学生)
「サムスンに就職したいと思ったが難しそうなので大学院に進みたい。」
「就職活動をしているが思うようにいかず心が苦しい。
 サムスンは厳しいと思ってあきらめた。」
専門家はサムスンというひとつの企業に多く依存してきた韓国経済の弱点を指摘する。
(韓国経営工学会 ユン・ドクギュン会長)
「サムスングループの売り上げはGDPの4分の1。
 こんな国は他にはない。
 サムスンがおかしくなると韓国そのものがおかしくなる。」


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