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ミャンマー 電力事情 進出企業の足かせに

2014-11-24 07:30:00 | 海外ネットワーク

11月16日 NHK海外ネットワーク

 

約700万人が暮らすミャンマー最大の都市ヤンゴン。
電線による事故が相次ぐミャンマー。
今年6月には古くなって切れた電線が落下。
2人がこの電線に触れ感電して亡くなった。
(目撃者)
「雨が激しく降り電線が切れた。
 よけようとする人に当たった。」
「みんなパニックになって逃げた。
 振り向いたら犠牲者がいた。
 感電して激しく震えている人もいた。
 まるで地獄のようだった。」
ヤンゴンではこうした死傷者が出た事故が今年だけで100件以上起きた。
事故が多発するのは町中に張り巡らされた電線に問題があるからである。
日本の電線は電気が通る金属部分がカバーで覆われていて触れても感電しないようになっている。
しかしミャンマーの電線は金属がむき出しになっているいわゆる裸電線である。
さらに電線と電柱のつなぎ目部分が弱いため電線が切れやすい。
現地に技術指導を行う日本の専門家は
裸電線は別の問題を起こす原因にもなっていると指摘する。
金属線を電線にひっかけ違法に電気を引き込む“電気泥棒”。
無造作に枝分かれした電線は重みが増しますます切れやすくなる。
(JICA 西野稔さん)
「誰がどこに接続しているかよくわからない状態。
 誰でも電線をひっかけに行くことができる。
 電気をとっている人はいると思う。」
脆弱な配電設備の影響でミャンマーでは頻繁に停電が起きる。
ヤンゴンでは年間200件以上停電が起きる地域もある。
アジア最後のフロンティアと呼ばれ注目をあびるミャンマー。
しかし長年続いた軍事政権のもとインフラを整備するための資金や専門の人材が不足していたことが問題の背景にある。
電力が安定して供給される環境を作り日本企業の進出を後押ししたい
日本の大手商社と電気工事会社が連携して現地で技術者の育成に乗り出した。
20代の若者を中心に40人を指導している。
日本から来た技術者が電気が流れる仕組みや仕事の心構えなど安全管理の基本から丁寧に教えている。
(学生)
「日本の先生たちは早く的確な仕事をしていてすごい。
 とても貴重な経験をしているので頑張って勉強したい。」
(住友商事 ヤンゴン事務所 渡辺達也課長)
「電気がなければ事業そのものが立ち行かないと認識しているので
 将来我々のビジネスにも間接的に跳ね返ってくると思う。」
開発ラッシュに沸くミャンマー。
しかし企業が安心して進出できるようになるまでにはまだまっだ時間がかかりそうである。

 

 


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