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ブラジル 漫画家の思い テヅカとの約束

2017-05-22 06:00:00 | 報道/ニュース

4月26日 国際報道2017


ブラジル北東部で開かれた国内最大のマンガイベント。
会場で人気を集めていたのがブラジルを代表する漫画家 マウリシオ・デソウザさん(81)。
(マウリシオ・デソウザさん)
「新たなキャラクターを描くたびに
 自分の子どもが増えるような気持ちでした。」
代表作は「モニカとなかまたち」。
自身の娘をモチーフにした女の子が
人種や境遇が異なる子どもたちと成長する物語である。
愛らしいキャラクターとわかりやすいストーリーで50年以上続く人気作品である。
2008年からはモニカがティーンエイジャーになった続編も登場し
広い年齢層の支持を集める。
Q.ブラジルで有名な漫画家は?
「マウリシオ・デソウザ。」
「間違いなくマウリシオ・デソウザよ。」
「『モニカとなかまたち』は少女時代の一部でした。」
そんなデソウザさんの最新作。
モニカの隣にいるのは「リボンの騎士」の主人公サファイヤ。
手塚治虫さんが生んだキャラクターである。
デソウザさんのモニカと手塚治虫さんのサファイヤが力を合わせて
魔女にさらわれた友だちを救い出す。
お決まりの隠れキャラも登場する。
なぜ遠く離れた2つの国のヒロインの共演が実現したのか。
そこにはデソウザさんと手塚さんが交わしたある約束があった。
(マウリシオ・デソウザさん)
「デヅカが私の別荘へ来た時の写真です。
 素晴らしい日でした。」
きっかけは1984年に講演のためブラジルに来た手塚さんがデソウザさんの事務所にも立ち寄ったのである。
このときデソウザさんは憧れの存在だった手塚さんんに自分の漫画への思いをぶつけた。
ふたりを漫画を描いていく上で大切にしている哲学に共通点を見出し
意気投合したという。
(マウリシオ・デソウザさん)
「私たちの漫画の哲学には平和・愛・友情が常に存在しています。
 テヅカと私のキャラクターは
 自分のことよりも相手を思いやることに関心があるのです。」
その後ふたりは約束を交わした。
“お互いのキャラクターがともに手をとり平和や友情を伝える漫画を描こう”と。
しかし出会いからわずか5年後
手塚さんはこの世を去る。
デソウザさんが手塚さんを追悼して描いたイラストは
目を赤くして泣くアトムなど手塚さんのキャラクターをモニカたちが励ましている。
そして手塚さんの死から20年。
デソウザさんは約束を実現させる。
鉄腕アトムとモニカたちがアマゾンの森林を違法伐採から守るという物語である。
そして今回第2弾となる物語も書き上げた。
モニカとサファイヤ
ふたりのヒロインが力を合わせて困難に立ち向かうストーリー。
込められたメッセージは“友情の大切さ”である。
デソウザさんは手塚さんと語り合った漫画への思いを胸に
作品を作り続けていく決意である。
(マウリシオ・デソウザさん)
「テヅカとの日々は全て良い思い出です。
 いまは一緒に漫画を描くことは出来ないが
 テヅカが残してくれたメッセージを生かしてこれからの作品を作っていきたい。」





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