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伝統の建造物を生かす 歴史的な町並みが・・・

2021-02-21 07:05:07 | 報道/ニュース

2021年1月30日 NHK「おはよう日本」


日本海に面した山口県萩市の浜崎地区。
国の“伝建地区”に選ばれ
景観を維持するための建物の改修工事などに国から補助金を受けられるようになった。
しかしいま課題に直面している。
「ここが江戸期の建物で
 いま空き家になっている。」
「これもいま空き家です。
 人が住んでいません。」
人口減少や高齢化が進むにつれてあちこちで空き家が出てきたのである。
地区にある伝統的な建物は約130軒。
このうち13軒が空き家になっているのが分かった。
伝建地区の建物は
文化財とはいえ個人の財産。
その所有者が県外にいるケースも多く
空き家になると管理や活用は簡単には進まない。
(町並み保存会 藤山さん)
「10年先20年先にはどうかなと思います。」
浜崎地区で生まれ育った宮田さん。 
家業は魚を獲る網や仕掛けなどを扱う船具店。
建物は200年以上前に建てられた。
しかし店を営んでいた父親が死去し
建物をどうするか頭を悩ませていた。
(宮田さん)
「私が継ぐにあたって
 船具店はもう商売にならない状態でしたので。」
そんなとき
近くで空き家を回収した宿泊施設がオープンすることになったのである。
モダンな内装が目を引く宿泊施設。
早速 予約も入っている。
(宮田さん)
「結構朽ちていたので
 こんなにきれいになって
 中がまたすばらしいですね。」
手がけたのは古民家の再生事業などを展開する神奈川県鎌倉市の会社。
(施設の開発・運営 b.note 新井代表)
「浜崎みたいに飲食店もできるし宿泊もできるし古い建物も残っているまちというのは
 実は日本のなかにもすごく少ない
 貴重な場所だった。
 もったいないし
 ギリギリのところにいる。
 そのまま目をそらしておけない。」
萩市も動き出した。
浜崎地区での事業展開に関心がある不動産業や飲食店の経営者も参加。
増加する空き家の課題や活用方法を地元の人たちと考える。
「売ってほしいけど売らない。
 それを粘り強く
 それが一番だともう。」
まちで見え始めた変化の兆し。
建物をどうするか悩んでいた宮田さんは
夫婦でカフェを開こうと計画していた。
「はがしたんです とりあえず。
 かっこよく昔のはりが出るのではないかと思って。」
(宮田さん)
「私が事業をやっていくにはやっぱりカフェだろうなと思いまして。
 近所の人や地元の人にくつろいでもらう。
 同時に観光客も呼びたい。
 まちがどんどん変わっていけばいいなと。」
地域の誇りである町並みをどう残していくのか。
外からの活力も巻き込んだ
まちづくりが動き出している。

 


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