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シンガポール観光 復興のカギはゲームの中に

2020-06-30 07:00:00 | 報道/ニュース

6月3日 NHKBS1「国際報道2020」


シンガポールでは6月から経済活動の一部が再開されたが
今も観光客の姿はほとんど見られない。

世界が注目した
アメリカのトランプ大統領と北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党委委員長の歴史的会談。
その舞台となったのが
シンガポールの中心部から車でわずか15分のセントーサ島である。
青い海と白い砂浜。
娯楽施設に高級ホテル。
シンガポールを代表するリゾート地で
2018年は国内外から1,970万人が訪れた。
そのリゾート地も今は人気の海岸は閉鎖されたまま。
再開後を見込んで
島が活用したのが世界で大ヒットしているゲームである。
“あつまれ どうぶつの森”。
プレーヤーが架空の無人島に移住し
自在にデザインできるゲームである。
セントーサ島の開発会社がこのゲームに着目。
ゲームの中で島を本物そっくりに再現する取り組みを始めたのである。
デザインした島は開発会社の招待があればオンラインで見ることができる。
今後 外国人観光客の入国が認められ次第
すぐに客足が戻るよう
ゲームを通じて島をアプールする狙いである。
(島の開発会社 幹部)
「今の制限された状況を言い訳にしてはいけない。
 多くの人にこの島を“訪問”し続けてもらいたい。」
制作を担当したデザイン会社のフーさん(32)。
特に細かい描写にこだわり
看板やモニュメントなどを再現。
7人の同僚とテレビ会議を重ね
わずか12日間で完成させたという。
(デザイン会社 フーさん)
「プレッシャーはとても大きかったですが
 やり遂げる以外に道はありませんでした。」
さらにフーさんたちが目をつけたのが
別のプレイヤーが実際にこの島を訪問できる機能だった。
期間限定で島の案内ツアーを募集すると
約2週間で世界中から1万を超える応募が殺到したという。(このツアーはすでに終了)
抽選で選ばれた人が島を訪ねると社員のキャラクターが案内する。
本物そっくりに再現した
トランプ大統領とキム委員長が会談したホテルの部屋や
色とりどりの花とチョウチョが楽しめるバタフライパーク。
島の魅力を余すところなく堪能できるよう配慮したという。
(デザイン会社 フーさん)
「訪れた人はその様子を撮影して
 SNSに投稿もできます。」
狙いは見事に的中。
島を訪れた人たちはSNSに写真などを次々に投稿したのである。
体験した人は
(大阪府在住の女性)
「本当に島に遊びに行ってもてなされている感じが楽しかった。」
(アメリカ在住の男性)
「すばらしいね!
 すてきな場所だとわかったので行ってみたい。」
近々セントーサ島で会いましょう。
観光復興のカギはゲームの中。
柔軟な発想で描く出口戦略である。



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