日暮しの種 

経済やら芸能やらスポーツやら
お勉強いたします

スペイン風邪とは④ 「3波の流行」

2020-06-22 07:00:00 | 報道/ニュース

5月28日 テレビ朝日「グッド!モーニング」 池上彰のニュース検定


スペイン風邪が日本を襲ったのは1918年だった。
“相撲風邪”は第1波で
本格的な第2派はこの年の10月にやって来た。
学校や軍隊などで広がっていった。
第2波が来たわずかひと月後の11月7日には
全国の鉄道で働く鉄道員のうち7,500人が感染したことが伝えられた。
さらにその2日後の11月9日には
東京小石川区の小学校で児童の4分の1が感染したため3日間休校になった。
あっという間に広がり
東京だけでも毎日200人以上の死者が出た。
年が明けてもこの流行は続く。
1919年2月の朝日新聞は
“入院は皆お断り“という見出しで伝えている。
当時も医療崩壊が起こっていたのである。
ただこの大流行は気温が上がった7月にはいったん収まりを見せる。
しかしそれもつかの間だった。
3か月後の10月下旬から第3波の大流行となった。
しかもを留守が突然変異したのか
毒性が強くなって死亡率が高まったのである。
(1920年1月11日付 東京朝日新聞)
この恐ろしき死亡率を見よ
流感の恐怖時代襲来す
せき1つ出ても外出するな
多くの感染者を出すかもしれぬ
マスク不足も深刻だった。
(1920年1月19日付 東京朝日新聞)
マスクはどの店も品切れ続きだ
悪徳商人が粗悪品を売ったり大幅値上げをしている
などと伝えている。
都会から逃げる人もいた。
熱海は避難客で温泉宿はどこも満員(1919年2月19日付東京朝日新聞)と報じる記事もあった。
見えないウィルスに対する人々の反応は
今も昔も変わっていないのである。




コメント    この記事についてブログを書く
« スペイン風邪③ 「日本への第... | トップ | 中国 高まる“攻撃的愛国主義” »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

報道/ニュース」カテゴリの最新記事