日暮しの種 

経済やら芸能やらスポーツやら
お勉強いたします

東南アジアの旅行者を呼び込め 

2013-10-22 07:00:00 | ビズ プラス
10月20日 BIZ+SUNDAY


日本を訪れる旅行者で最も多いのはタイからの旅行者で去年に比べて6割も増えている。
タイから訪れた観光ツアーの一行の参加者は約30人。
4日間で日本各地の観光名所を巡る。
この日のお目当ては世界遺産に登録された富士山。
多くのタイ人旅行者が憧れる人気スポットである。
ところが富士山はあいにくの天気で気温4度という寒さだったが
(タイの旅行者)
「息が白くなって面白い。」
「タイは熱いので寒いのも良い。」
「この寒さを体感したくて日本に来た。」
富士山を訪れる旅行者が最近滞在先として選ぶのが河口湖周辺である。
湖に面した旅館の湖翠苑では今年に入ってタイからの旅行者が急増し多い月で3000人にのぼる。
(湖翠苑 小山内豊支配人)
「10月 11月 12月の予約状況の90%以上がタイ。」
タイ人の心をつかんだ理由は特別な夕食にあった。
いろんな料理の中でひときわ目を引くのが山盛りになったカニ。
北海道から直送したズワイガニの食べ放題。
これが宿を選ぶときの決め手となったのである。
(タイの旅行者)
「カニを食べられて日本に来たかいがあった。」
「とってもおいしい。」
この湖翠苑は3年前まで客の7割が中国人だったが日中関係の悪化でその数が激減。
そこで注目したのが経済成長著しいタイからの旅行者だった。
タイ人の好みは何か探ったところ実はカニが大好きだということがわかった。
タイで食べるかには小ぶりだが日本のカニは大きくて実がつまっている。
(湖翠苑 小山内豊支配人)
「世界遺産の富士山。
 そこへタイのお客様はカニが大好物というので食べ放題というプランを考えて立ち上げた。」
富士山とカニ。
一見不思議な組み合わせが口コミで広がり河口湖はタイ人の定番の滞在先になっている。

一方 地元の特産品の魅力をアピールすることで大勢の旅行者を獲得したところもある。
山梨県にある観光農園である。
タイ人の旅行者が楽しんでいたのはリンゴ狩り。
(タイの旅行者)
「新鮮で大好き。」
「とってもおいしい。」
今 果物狩りは東南アジアの人たちに人気がある。
その理由は日本で食べる果物の安さと新鮮さである。
タイのバンコクにある食品スーパーでは日本産のリンゴが1個180バーツ(約560円)で売られている。
一方 観光農園では園内食べ放題で500円からである。
(タイの旅行者)
「バンコクでは値段が高くこれほど新鮮ではない。」
「自分でもいでいるのでもっとおいしく感じる。」
中込農園を経営する中込一正さんは
どうすれば数ある観光農園の中から海外の旅行者に選んでもらえるのか試行錯誤を続けてきた。
特にこだわったのが自作のホームページである。
得意の英語を生かし公共交通機関の時刻表や農園までの地図を英語で詳しく表示。
海外からのメールや電話にもきめ細かく対応している。
(中込農園 中込一正さん)
「みんな喜んで帰る。
 日本の果物は質が世界でトップレベル。
 ITを使うことで農業と英語でビジネスができる。
 英語さえできれば農業だってビジネスが成り立つ。」




コメント    この記事についてブログを書く
« 若者にも広がる80年代ブーム | トップ | イスラム教徒を呼び込め »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ビズ プラス」カテゴリの最新記事