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円安時代 企業の経営戦略 ②進む円安 製造業の国内回帰 

2015-02-12 08:00:00 | ビズ プラス

2月1日 BIZ+SUNDAY


生活用品メーカーのアイリスオーヤマ。
このメーカーは主に中国大連にある自社工場で家電製品や収納用品を生産。
低価格を武器に販売を伸ばしてきた。
しかし円安が進んだ今これまでの生産体制の見直しを社長の大山健太郎さんは始めている。
(アイリスオーヤマ 大山健太郎社長)
「今の為替に応じたものづくりをしようと思うと国内回帰
 これからいろんな企業で進むのではないか。」
なぜいま国内回帰を進めようとしているのか。
それは日本と中国の生産コストが変わってきているためである。
このメーカーではどちらの国で作ったほうが安いか
すべての商品で詳細に比較している。
(ペット・園芸事業部 佐藤耕平統括事業部長)
「一商品一商品 製造原価であったり物流コストも含めてかなり細かく項目を見て
 トータルどちらが得か判断している。」
3年前 1ドル=80円のころ中国の生産コストは日本を大幅に下回っていた。
しかし円安が進んだいま中国での輸送費と製造費は増加。
商品によっては日本の方が安いコストで作れる。
(アイリスオーヤマ 大山健太郎社長)
「中国で作る方がメリットがあるか
 日本で作る方がメリットがあるか
 ポイントが110円(=1ドル)。
 110円を超えると国内で生産した方がコストだけでなくリードタイム(品物を使えるまでの期間)
 プラスになる商品がある。」
園芸とペット用品の開発チーム。
次の新商品から中国ではなく日本で生産することを決めた。
さらにメーカーはこの円安の流れが変わることも視野に入れている。
(鳥栖工場 副島昌和工場長)
「ここは10人弱 人の工程を減らしたライン。
 無人ライン。」
主力商品のLEDの工場。
一部の製造ラインではすべての作業をロボットに切りかえ生産性の向上を目指している。
将来 仮に円高になっても日本に工場を残すためである。
(アイリスオーヤマ 大山健太郎社長)
「出来るだけロボットで人手を使わずに生産できるものは国内生産に変えたい。
 どちらに振れても収益がとれるような体制作りをしておきたい。」
為替の変動に生産体制を左右されない動きはいま国内に広がっている。
ロボットを使った生産ラインを手掛けるメーカー。
去年の秋から受注が急増している。
(アステック 有我敦司社長)
「昨年比で受注は140%近い。
 このままでいくと140%を超える。
 過去最高の受注額 売上額。」
生産コストを極限まで削り海外との競争に勝つ。
円安をきっかけに日本企業の先を見据えた動きが始まっている。
(アステック 有我敦司社長)
「自分のところの力をアップさせてグローブルで戦える形に持っていこうとしている会社が増えている。
 日本には力を持っている会社がいっぱいありますから
 海外との差別化はできる。」

 

 


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