日暮しの種 

経済やら芸能やらスポーツやら
お勉強いたします

K-POP最前線

2021-02-11 07:52:28 | 報道/ニュース

2021年1月24日 NHK「おはよう日本」


いま世界を席巻するK-POP。
韓国から送り出されたアーテイストたちが
人気の理由はハイレベルな歌唱力とダンスパフォーマンス。
「ダンスがどの曲もかっこいい。」
「韓国好きだから派手髪に。」
そのK-POPにいま新たな潮流が。
2020年12月にデビューしたNijiUはメンバー全員が日本人。
現地の国で原石を見つけデビューさせる
K-POPの次なる戦略「地域拠点化」の先駆けとなっている。
(ビッグヒット・エンターテインメント グローバルCEO ユン・ソクジュンさん)
「まず最優先に考えているのは日本市場へのアプローチです。」
世界的に活躍している男性アイドルグループ BTS。
2020年夏に発表した曲「Dynamite」がアメリカの音楽チャートで1位を獲得した。
韓国政府はその経済波及効果が1,500億円余にのぼると分析している。
曲の売り上げに加えて
関連する化粧品・食料品・衣類などの輸出が増加して
約8,000人の雇用を生み出す効果があるという。

韓国ソウルの中心部。
多くの芸能事務所が集まるカンナム(江南)地区。
“K-POPの発信地”と言われている。
BTSを世界に送り出した事務所 ビッグヒット・エンターテインメントもこの街にある。
男性7人組のBTSは2013年にデビュー。
翌年には日本
さらに次の都市にはアメリカを含むワールドツアーを開始。
世界各国のチャートで次々とトップを獲得している。
世界的グループとなった彼らを支える所属事務所のユン・ソクジュン グローバルCEO。
日本のメディアの取材に初めて応じ
今後の世界戦略について語った。
(ビッグヒット・エンターテインメント  ユン・ソクジュン グローバルCEO)
「私たちはグローバル市場で成功する方程式を作り上げてきたと考えています。
 世界各地に進出しても
 私たちが得てきたさまざまなデータと経験とノウハウを十分に生かせると判断し
 これからは地域に拠点を置くプロデュースに挑戦していきたいと考えています。」
世界各地に拠点を置きその国の若者をデビューさせるという新たな戦略
「地域拠点化」。
2021年1月
ビッグヒットはその先がけとして日本でグローバルデビュープロジェクトを開始した。
年内にデビューし日本を拠点に活動するグループのメンバーを発掘。
(ビッグヒット・エンターテインメント ユン・ソクジュン グローバルCEO)
「日本は以前からアイドルアーティストが多く活動してきて
 ファンの方々がアイドル文化を楽しむいろいろな方法が昔からありました。
 ビッグヒットだけが培ってきた成功の方程式と融合させることができると判断したのです。」
この世界の各地に拠点を置くという新たな動き。
専門家は
K-POPが世界に浸透してきた上の次なるステージだと分析している。
今につながるK-POPが韓国国内で生まれたのは1990年代(第1世代)。
2000年代にはBoAや東方神起などといった第2世代が日本や中国で大きな人気に。
その後はBTSやBLACKPINKなどが大ヒット。
“K-POP”は世界の共通語となった。
そしていま世界各地を拠点に活動を始めた第4世代。
中国に拠点を置くK-POPグループもデビューしている。
(韓国のエンタメ業界に詳しい 韓国 ジョージメイソン大学 イ・ギュタク教授)
「地域拠点化で生まれたグループはその国で自由に活動できる。
 K-POPのスタイルが浸透した中では
  より早く簡単に現地の国のファンにアプローチすることができると思う。」
こうした流れに韓国政府もいま国を挙げて後押しする姿勢を示している。
今年の年頭のあいさつではムン・ジェイン大統領も
(2021年1月11日 韓国 ムン・ジェイン大統領)
「Kコンテンツが世界を魅了し幸せを与えている。
 韓流コンテンツのデジタル化を促進し
 文化大国の地位をさらに確かなものにする。」
さらに韓国エンタメ界が動画サイトやSNSなどの理由を積極的に進め
世界への浸透を大きく後押しした。
(韓国 ジョージメイソン大学 イ・ギュタク教授)
「ユーチューブにさまざまなK-POPの映像が存在するようになり
 世界中の人たちが映像を見て共有してお互いに共感した。
 映像使用について
 そうした寛容な態度が一番重要だった。」
地域拠点化の動きは日本の若者たちにも影響を与えている。
日本各地からK-POPスターを夢見る若者たちが急増しているのである。
静岡のダンススクールに通うHさん(16)。
ビッグヒットが日本で新たに始めたオーディション受けている。
中学3年のとき友だちに誘われ文化祭でK-POPを踊ったHさん。
かっこよさに心を奪われ
スクールに通いレッスンにうち込んできた。
(Hさん)
「みんながほぼ一緒の動きで個性とかもあって
 自分のダンスの個性が全体のダンスを崩していない。
 自分の中では“こんなダンスあるんだ”
 すごいかっこいい
 あんなダンスを見せつけられたら
 みんな憧れちゃう。」
そしてHさんはオンラインで行われたオーディションの2次審査に挑んだ。
(Hさん)
「自分としては日本で活動して
 日本で売れてから世界へ行きたい。
 みんな世界中が僕に憧れてくれるように
 それぐらいかっこいいアイドルになりたい。」
(ビッグヒット・エンターテインメント ユン・ソクジュン グローバルCEO)
「日本には本当に良い力量を備えている方々がたくさんいると思います。
 その方々の夢と私たちのトレーニングのノウハウが結びつけば
 すごく良い結果になると期待しています。
 



コメント