「100604~ M-BORG 77EDⅡ ST Report」シリーズ、今回は、「M-BORG 77EDⅡ ST」の「撮影距離と合焦時の光路長(対物レンズの光学中心から撮像面までの距離)の関係」の試験中に感じたことや、試験結果、特にグラフを眺めて感じたことを中心に述べます。
先ず最初にお断りしておきますが、以前にも述べた通り、例えば、「77EDⅡ 望遠レンズセット」の場合、5m から無限遠までは確実にピントが合うようになっている筈ですが、無限遠にピントを合わせたときの遠方側への余裕代や、実際の最短撮影距離は、個々のセットで少しずつ異なる(個体差がある)ものと考えられます。
従って、今回の私の実測値が、他の「77EDⅡ 望遠レンズセット」にそのまま当て嵌まるとはいえません。
特に短焦点仕様の場合、レデューサーの焦点距離と取付位置により、合成焦点距離が異なる上に、私の場合は、純正レデューサーではなく、クローズアップレンズを使い、しかも、ミニミニドロチューブの先端に取付けるという、余り例のない仕様と考えられますし、後述の通り、ピント調整をレデューサーより前(対物側)で行うか、後ろ(カメラ側)で行うかによっても、結果が大きく異なりますので、傾向はともかく、数値の絶対値は、余り他の方の参考にはならないものと考えます。
しかし、直焦点仕様の場合は、対物レンズ以外にレンズがないので、どのようなパーツ構成であろうが、ピント調整をどこで行おうが、光路長と撮影距離の関係は同じ筈であり、個々のセットで数値が多少は異なる(個体差がある)としても、他の 77EDⅡ ユーザーの皆様にとって、数値の絶対値そのものも、ある程度参考になるものと考えます。
では、私が感じたことを列挙します。
1.短焦点仕様時に、ミニミニドロチューブのストロークが短いように感じたので調べて
見たら、内筒先端のストッパーリングは M68.8 → M57 AD の穴(M57 雌ねじ)に
入る<写真上>が、これをステップアップリングに取替えると、太くて穴に入らない
<写真下>ため、ストロークが、直焦点仕様の場合より 7mm 短い 31mm となって
いた。
*これを解消するには、ステップアップリングおよびクローズアップレンズを 外径 55mm
程度以下のものにする必要があるが、後述の通り、この 7mm の差は、最短撮影距離
には大きな影響がないことも判った。
2.近距離では、光路長を少々長くしても、最短撮影距離は、期待したほど縮まらない。
*大きく撮るのが目的の場合は、テレコンを使用する方が得策と考えられる。
3.直焦点仕様の場合は、当然のことながら、どのパーツを伸縮しても、伸縮寸法が同じ
なら、撮影距離も同じになる。
*グラフでは、全ての点が、1本の曲線上で、綺麗に繋がっている。
4.ところが、短焦点仕様では、クローズアップレンズの前を伸縮する場合と、後ろを伸縮
する場合で、伸縮寸法が同じでも、撮影距離の変動は大きく異なる。
*短焦点仕様(f≒400mm)の部分拡大グラフ(見易いように、「光路長1」のグラフは
省略)を見ると、グラフが1本の曲線にならず、クローズアップレンズより前の伸縮
状態で決まる4本の曲線に、綺麗に分かれている。
・全体グラフをその気になってみると、5m 以上の部分(クローズアップレンズの前を
伸縮)のグラフと、4m 未満の部分(クローズアップレンズの後ろを伸縮)の一番下
のグラフも、「1本の曲線に綺麗に乗っている!」とはいえず、2本の曲線である
ことが判る。
*また、最短撮影距離短縮効果は、中間リング類を追加する、つまり、クローズアップ
レンズの後ろを伸ばす方が遥かに大きいことも、良く判る。
・このことから、ミニミニドロチューブのストロークが 7mm 短くても、クローズアップ
レンズの前を伸縮するものであるため、この程度では最短撮影距離に大きな影響は
ない・・・と推測できる。
5.私の Excel 2000 (旧ッ!)では、グラフの近似曲線(近似式)は、残念ながら
見つからなかった。
*もっと高機能のグラフソフトなら、見つかるかも!?
先ず最初にお断りしておきますが、以前にも述べた通り、例えば、「77EDⅡ 望遠レンズセット」の場合、5m から無限遠までは確実にピントが合うようになっている筈ですが、無限遠にピントを合わせたときの遠方側への余裕代や、実際の最短撮影距離は、個々のセットで少しずつ異なる(個体差がある)ものと考えられます。
従って、今回の私の実測値が、他の「77EDⅡ 望遠レンズセット」にそのまま当て嵌まるとはいえません。
特に短焦点仕様の場合、レデューサーの焦点距離と取付位置により、合成焦点距離が異なる上に、私の場合は、純正レデューサーではなく、クローズアップレンズを使い、しかも、ミニミニドロチューブの先端に取付けるという、余り例のない仕様と考えられますし、後述の通り、ピント調整をレデューサーより前(対物側)で行うか、後ろ(カメラ側)で行うかによっても、結果が大きく異なりますので、傾向はともかく、数値の絶対値は、余り他の方の参考にはならないものと考えます。
しかし、直焦点仕様の場合は、対物レンズ以外にレンズがないので、どのようなパーツ構成であろうが、ピント調整をどこで行おうが、光路長と撮影距離の関係は同じ筈であり、個々のセットで数値が多少は異なる(個体差がある)としても、他の 77EDⅡ ユーザーの皆様にとって、数値の絶対値そのものも、ある程度参考になるものと考えます。
では、私が感じたことを列挙します。
1.短焦点仕様時に、ミニミニドロチューブのストロークが短いように感じたので調べて
見たら、内筒先端のストッパーリングは M68.8 → M57 AD の穴(M57 雌ねじ)に
入る<写真上>が、これをステップアップリングに取替えると、太くて穴に入らない
<写真下>ため、ストロークが、直焦点仕様の場合より 7mm 短い 31mm となって
いた。
*これを解消するには、ステップアップリングおよびクローズアップレンズを 外径 55mm
程度以下のものにする必要があるが、後述の通り、この 7mm の差は、最短撮影距離
には大きな影響がないことも判った。
2.近距離では、光路長を少々長くしても、最短撮影距離は、期待したほど縮まらない。
*大きく撮るのが目的の場合は、テレコンを使用する方が得策と考えられる。
3.直焦点仕様の場合は、当然のことながら、どのパーツを伸縮しても、伸縮寸法が同じ
なら、撮影距離も同じになる。
*グラフでは、全ての点が、1本の曲線上で、綺麗に繋がっている。
4.ところが、短焦点仕様では、クローズアップレンズの前を伸縮する場合と、後ろを伸縮
する場合で、伸縮寸法が同じでも、撮影距離の変動は大きく異なる。
*短焦点仕様(f≒400mm)の部分拡大グラフ(見易いように、「光路長1」のグラフは
省略)を見ると、グラフが1本の曲線にならず、クローズアップレンズより前の伸縮
状態で決まる4本の曲線に、綺麗に分かれている。
・全体グラフをその気になってみると、5m 以上の部分(クローズアップレンズの前を
伸縮)のグラフと、4m 未満の部分(クローズアップレンズの後ろを伸縮)の一番下
のグラフも、「1本の曲線に綺麗に乗っている!」とはいえず、2本の曲線である
ことが判る。
*また、最短撮影距離短縮効果は、中間リング類を追加する、つまり、クローズアップ
レンズの後ろを伸ばす方が遥かに大きいことも、良く判る。
・このことから、ミニミニドロチューブのストロークが 7mm 短くても、クローズアップ
レンズの前を伸縮するものであるため、この程度では最短撮影距離に大きな影響は
ない・・・と推測できる。
5.私の Excel 2000 (旧ッ!)では、グラフの近似曲線(近似式)は、残念ながら
見つからなかった。
*もっと高機能のグラフソフトなら、見つかるかも!?
私の場合は、71FLなのですが、tokina SZ-X 60-300のレンズを抜いて使っています。このtokinaは優れもので、直線移動が60mmでヘリコイドが18mm動きます、しかもかなりスムーズに動きますので一度試してみては如何でしょうか。絞りを残せばF16程度まで使え(APS-C)ますし、kenko macro teleplus 2x(電子接点付)のレンズを外し、接写リングのように接続すれば、全閉~全開まで可能です、しかもカメラ側で制御可能になります。特に、OM用の場合はレンズ自体にプリセットボタンがありますので、接写リングで任意の位置におけますので利用価値は高いと思います。又、どのマウント用でも、絞りを撤去した場合には、kenko の49mmのクローズアップレンズが内部に最深部まで入れる事が可能です(フィルターリング等を繋いで)。各種の実験に使用できますので、試しては如何でしょうか、BORGのドローチューブ等、相手にならないスムーズさで使用できます。唯一の欠点は、フォーカス時に対物レンズが回転することです。尚、最近ヤフオクで出品されている接写リングの安物(中国製)のネジがBORGΦ60シリーズの鏡筒にメスメスADを使えば使用可能なものがあります。各社のマウントの後ろにBORGのパーツが接続可能という事で、私の場合はPENTAX用で確認しました。
レスが遅くなり、申し訳ありません。
ご助言、ありがとうございます。
今後の参考にさせて頂きます。
<tokina SZ-X 60-300>
なるほど、直進ズームとフォーカス用ヘリコイドのメカだけ使おうという訳ですね。
ただ、私の場合は花も撮るため、無限遠を諦めても最短撮影距離を重視して鏡筒を長くしている上に、伸縮範囲を大きくするため、ドロチューブ+ヘリコイド+ミニミニヘリコイドという構成を取っているため、ご紹介頂いた方法では、伸縮範囲がかなり小さくなってしまいます。
BORG では、「望遠レンズユニット」なるものを開発中で、CP+ で試作品を手に取って見ましたが、ヘリコイドもスムーズで、伸縮範囲も大きく、かなり期待できそうですが、「価格がかなり高くなりそう!」とのことで、それだけが心配です。
なお、レンズを抜くくらいだったら、手持ちの ZUIKO DIGITAL ED 70-300mmF4-5.6 のレンズを抜いて AF 化する方が、良いような気もします。
<kenko macro teleplus 2x>
これは、既に生産中止になっている商品ですよね?
検索してみましたが、中古品でも、なかなかブツがないようです。
また、私の場合、4/3(フォーサーズ)ですが、多分 4/3 用は発売されていないと思いますし、OM 用もあるのかどうか・・・
*例えあっても、電子接点付はあり得ないですね。
何しろ、OM システムそのものが電子接点を備えていませんので・・・
ただ、私は、超望遠とともに、イヤそれ以上に、超マクロ撮影に興味がありますので、その分野で使えるのではないかと、検討を始めました。
*例えば NIKON 用を入手して、マウント変換して使用ということになります。
*テレコンとしての性能が悪いようなら、レンズを抜いて、ヘリコイド付の
中間リングとして使えそうな気がします。
・OM にもヘリコイド付中間リングがありましたが、なかなかブツがないし、
ブツさえあれば、こちらの方が安そうです。
・私は、大倍率超接写のために、レンズ逆付けを多用しますが、逆付けでは、
通常、レンズのヘリコイドは役に立たないので、ヘリコイド付中間リングは、
非常に有効と考えられるんです。
tokina EMZ130のレンズ抜きで、絞り残しの状態にしています。無限遠は諦めてしまいました。アクロマートAFのサイトで知って、今製作中なのですが、フード先端からマウントまで330mm(BOEG 71FL場合)のコンパクトなシステムです。
前回のシステムも絞りを残していましたが、今回も絞りは残しています。アクロマートAFで有名なScanatさんのお勧めのシステムです。組んでみましたら、本当に短いシステムでビックリです。
なにせ、絞りが通常通り使えるそうですので、期待しています。私は、花のマクロ撮影では絶対に絞りは必要だと思っていますが、絞り付きのアクロマートAFシステムは無かったですね。
一応、仮組し、接着材の硬化を待って、試写してみます。
一度、アクロマートAFのサイトを御覧になってみてください。tokina EMZ130の詳細が出ています。
今後も発売される事は無いでしょうし。
ヘリコイド付きの中間リングは本当に便利です、特に、私のような、絞りを残したシステムでは、絞り位置を調整するのに便利です。BORGのようなシステムでもΦ25の絞りであれば、マウントから100mm前後の位置に置けば、全閉~前回まで問題なく使用できます。以上、参考まで。
2Xとしての画質は?ですので、実用にはならないと思います。
最近、私が、入手したものはBORG望遠レンズユニットと同じ様なもので、しかも絞りがΦ55でプリセット付きで、鏡筒の後端にはBORGΦ60鏡筒が無改造で取り付けできる物でした。対物レンズ用のアダプターだけ、特注すれば即使用可能になります。
レンズはカビカビの状態でしたが、鏡筒が欲しくて購入したので、問題は全くなしですね、価格は3000円でした。少し、ギャンブルになりますが、如何でしょうか。昔の、望遠レンズの鏡筒は剛性もあり、ヘリコイドの感触は最高ですね。最近のエンプラの鏡筒には望めない感触ですね。
未だ、tokina EMZ130 や tokina SZ-X 60-300 については、商品仕様など確認できていませんし、「BORG望遠レンズユニットの件」でご紹介して頂いている商品の特定もできませんが、追って確認し、今後の参考にさせて頂きます。
なお、暫くご無沙汰していますが、私もアクロマート AF には興味があり、あのサイトは良く覗いていました。
今は、tokina EMZ130 利用のものが紹介されているんですね。
また、覗いてみます。
ただ、私のカメラはフォーサーズ機であり、トキナーはフォーサーズ協賛メーカーではないため、フォーサーズマウント品を出しているとは考えにくく、例えマウント変換で装着はできても、AF や 絞りの制御はできない筈なので、私の場合は、多分、このレンズ(の鏡筒)の使用は無理だと思います。
因みに、トキナーのレンズは、Tokina ATX 100-300mmF4 を持っていますが、このレンズは、インナーズームかつインナーフォーカスのため、鏡筒は全く伸縮しないので、通常使用では操作性がいいのですが、BORG の改造には、何の役にも立ちそうにありません。
古いtokinaは当然APS-Cしか使用できませんが、練習と思っています。tokina EMZ130は全くリスクなしでレンズの撤去ができます、しかもネットで3000円程度入手できますので、練習に好都合だった訳です、設定次第では71FLで0.7m位までは寄れるのでマクロ撮影には都合よいと思いますし、絞りが使える点は望外の結果でした。