くるりぴょん、くるりこぴょん

忘れっぽいわたしのための記録。何年か先に、振り返ることのできる思い出を貯めるために。

意識が高くない人

2018-11-21 23:39:26 | プール&スポーツクラブ
仕事でいつもの時間の間に合わず、遅い時間にパーソナルトレーニングをずらしてもらった。

更衣室は4階、プールは5階にあるのだけれど、更衣室を出たところからHくんの大声が聞こえる。

わたしのレッスンの前に、A山さんとT村さんがバタフライのペアレッスンを受けているのだ。単発のバタフライレッスンを受けてからパーソナルのペアを受けるようになった。商売大成功だ。わたしはT村さんが苦手。大人なのにわたしに意地悪を言うの人の悪口を言うのと、まあ他にいろいろ。

プールエリアに入ったらますますトレーナーHくんの大音量のバカでかい声が響き、わたしの時は恥ずかしいから小さな声にしてと何回も言っているが、地声が大きいのか嫌がらせなのか一向に直してくれない。

彼女達が終わり、わたしの番。相変わらず進まない平泳ぎの蹴ってバシッびよーん。練習していてとムラがあって上手にできるときとできないないときがある。そして思うように進まないんだな、これが。油断すると煽り足。すぐに習得できるとはさらさら思っていないし、これまでだって背泳ぎもクロールも何年かかったって言うんだ?と思えばくよくよすることもない。

それでも。低温サウナでHくんと話していて。

「やっぱりバタフライを習いたいって人は欲が強いというか、意識高いですよ。絶対に泳げるようになろうって気持ちが強いと思います。ガンガン来る圧が違いますよ」とHくん。

「すいませんねー、意識高くなくて。なんで習ってるのかもわからないわたしとは違いますよねー」 

「あ、いや、意識高いっていうのは言い方が変ですね、どの種目でも皆さんそれぞれにモチベーションはあって・・・うーん、くるりさんもバタフライやりましょうよ」しどろもどろ。

本当に実際のところ、そういう意味ではわたしは意識高くない系だ。分かりやすいやる気も溢れるガッツもない。

プール好きのマイケルに毎週日曜日に連行され、渋々歩いていたわたし。
ビート板でばた足でもやれば?と言われてやってはみたものの、進まないしなぜか背中が痛くなるし楽しいことなんて何もない。どれくらい進まないかというと隣のレーンを歩くおじさんより遅い。ほぼ止まっている。

たまたまジャグジーでぼんやりしているときに見たHくんのばた足レッスンの掲示を見て、せめて隣を歩くおじさんよりも早いばた足をと始めたのが3年半くらい前のこと。そこがミラクル。始めようと思ったこと自体がミラクル。わたしにとっては、とても高い高いハードルだった。

(実はそのばた足レッスンは泳げる人がさらなるキック上達を目指すものだったらしい。)

がむしゃらにはできないし、やってもすぐにできるようにはならないし、でもやめたら一生できないし、続けていればいつかはできるようになるだろうくらいの志。

人それぞれ。向き不向きもあるし、完成形も違う。わたしはわたしの完成形に向かって地道にやるしかないのだ。人と比べても仕方ない。昨日より今日、今日より明日のわたしに期待しよう。

すいませんねー、分かりやすい意識の高さがなくて。