TRIO KT-7007 チューナー
古いバリコン式のチューナーは問題が多いので手を出さないようにしていたのですがダイヤルスケールを裏から照らして文字を浮き上がらせる方式のチューナーが懐かしくてジャンク品を1,000円で購入してしまいました。KT-7007は1974年発売でもう48年も前の製品で当時の価格は65,000円とけっこう高価でした。
前面 さすがに48年前の機種なので汚れがけっこうあります。たばこのヤニかなー。このKT-7007は上位モデルと同じような回路で価格を下げた製品で、この下のモデルとは回路が違うようです。
裏側 ネジが錆びています。
M型コネクタを使用しています。当時これを使用しているのはマニアでしょうね。
チューニングダイヤル
サイドウッドは劣化が少ないです。
天板 錆は見られません。
スイッチを入れると電気が点き各ランプも切れていないようです。電球にかかる電圧を規定値より少し下げているようです。ダイヤルと放送局がズレています。
ケースを取ると埃がすごいです。
うーん、とりあえず埃を取ります。
バリコンケースを外します。FM4連、AM3連です。
裏蓋を取ります。各基板のハンダはしっかりとしています。
フロントパネルを外して埃をとります。
チューニングダイヤルはプラスチックにアルミのカバーなので軽いです。これ上位モデルはアルミ削り出しなんだろうか?。
VRは分解清掃します。これクリック感がある構造です。
バリコンは埃をとりローターのアース部分はクリーナーで洗浄しておきます。ダイヤルを回すと所々で「ギ―」と音がするのでダイヤルの糸の張り調整を色々しましたが改善しませんでした糸が劣化しているのかもしれません。
M型コネクタはJ型コネクタに交換します。
太陽誘電 CF-10M-24 セラミックフィルタ (10.7MHz)を使用しています。
電源回路のトランジスタはシリコングリスがありませんでしたのでグリスを塗布しておきます。
交換部品 電解コンデンサーは古いので全部交換、TRも劣化しているのを交換。
修理、調整終了。調整すると歪やセパレーションが劇的に改善しました。
錆びたネジは新品に交換したり内部の錆びていないものと交換しました。
75Ωコネクタを交換。
完成 木製のパネルがあると高級感が出ます。
昔のチューナーという感じで中々良いです。
試聴中 古いチューナーですが中々良い音でデザインも風格があります。
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