ICOM IC-551
ジャンク品が出ていて懐かしく思い4,100円で購入してしまいました。このIC-551はPLL初期の機種でこの故障や定番のスイッチング電源の故障が多い機種です。(この時代はパワーアンプにしてもスイッチング電源を使用している機種が出ていた時期でこの故障が多いです(YAMAHA B-6やSONY TA-N86など)。また経年劣化なのか回路的に簡素化されているからかCPUへの電源の不安定による動作不安定や周波数がロックしたままになる状態など様々な不具合が出やすい機種です(この時代はみんなそうですが)。オプションは何もついていないのでSSBとAMが送受信できますがAMはおまけのようで説明書に「本機のAM波の受信は通常のAM波とは異なりBFO回路が動作していますのでゼロビートで受信するようになっています」と書いてありAM検波回路がありません((+_+))。
前面 このデザインが好きでした。電源は故障、RITトグルスイッチの動作がおかしいという定番の故障の他いろいろおかしい感じです。まあジャンク品ですからこんなものです。棚の飾り用にするつもりですが受信だけはするようにしたいです。
マイクも付いています。 汚れているので分解清掃しておきます。
裏側 目立つ錆はなさそうです。
上面
上蓋をあけると錆が見えます。水でも入ったのかもしれません全体的に経年劣化が進んでいるようです。今のトランシーバはDSP時代、こんなにIFTやコイルなどがごちゃごちゃしていなく中身はコンピュータそのもので経年劣化も少なく初期状態がそのまま長く保たれノイズも少なく快適に使えます。
埃もいっぱいあります。調整用VRなどは回したら悲惨な目にあいそうです。
PLLユニットを外したところ これも初期のPLLなので動作がおかしくなっているのが多いようです。
フロントパネル裏側 なんかごちゃごちゃしています。
RITスイッチが壊れていました。これは修理不可能なのでとりあえず手持ちのSWをつけておきます。このスイッチは強度が不足している気がします。
スイッチングユニット 密閉された構造です。
中身の点検及び部品の交換。
メイン基板の裏には後付け部品が結構ついています。このICなどは芸術的に追加されています。このIC-551は発売年月によっていろいろなバージョンがあるようで使用してある基板に互換性が無いようです。いろいろ試行錯誤して改良されていたんでしょう。発展途上のトランシーバーだったんですね。
オプションの基板を取り付ける板を外すと中は何もありません。素人考えですがメイン基板だけで構成されていますので部品の配置に無理があるような気がします。
交換部品
とりあえず電源は入り受信はするようになりました。今回は飾りなのでこれで終了。
RITも動作しますがデザイン上壊れたSWをつけたままの方が良かったかなー。
PLLの調整だけしました TC-5082でPLLユニット基準周波数用XTAL(10.24MHz)の発信と分周回路で発信周波数の1/1024分にして7ピンから10KHzを出力していますのでその調整用トリマ(C24)を調整して10KHzに合わせました。
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