あるとき人は死ぬことがなくなった
これからは限りなく楽しめる
みんなが幸せになれる
そう思った
あるとき人は気がついた
新しい命を宿す力が無くなっていることに
死ぬことがないのだから新しく生まれてくる必要もない
いらないものは無くなるのが自然の掟
あるとき人は忘れてしまった
長寿や誕生を祝うよろこび
命の大切さについて考えることを
あるとき人は気がついた
かつてさんざん恐れおののき悩みぬいたもの
永遠というものの中にいまいるのだということを
これからは限りなく楽しめる
みんなが幸せになれる
そう思った
あるとき人は気がついた
新しい命を宿す力が無くなっていることに
死ぬことがないのだから新しく生まれてくる必要もない
いらないものは無くなるのが自然の掟
あるとき人は忘れてしまった
長寿や誕生を祝うよろこび
命の大切さについて考えることを
あるとき人は気がついた
かつてさんざん恐れおののき悩みぬいたもの
永遠というものの中にいまいるのだということを
この詩は「誰も死なない世界」という小説から思いついたものですが、
人類が死を克服してしまったら、あらゆるものが変わるでしょうね。僕も想像がつかないのですけど。
バクテリアなどの原始的な生物の中には、不老不死のものがいる、と聞いたことがあります。
つまり進化して複雑化してゆく過程で、寿命というものができたのではないか、と言われているのですね。
移ろいゆくものこそ美しく、生命力にあふれているのかもしれません。
ありがとうございました。
もしも人類が不老不死の力を手に入れたとしたら、ちょっと直ぐに想像はつかないのですが
もしも、桜の花が一年中満開に咲いていたとしたら、私達は今ほどに桜の花の美しさを愛でる喜びは生まれていないかもしれない。
パッと咲き誇りその見頃に花吹雪が舞って潔く散る、そんな桜の生き様に感動しているから。
一人一人が毎日を丁寧に大切に生きていけたなら、この世界はもっと幸福度があがるかも。