おひとりさまの健康な食卓

毎日の食事から考える「おひとりさまライフ」

韓流スープご飯でからだポカポカ:ユッケジャンクッパ

2009-10-13 12:50:41 | スープ
10月12日(昼食)

風邪が引き始め状態で居座っている。
重くもならず、抜けもせず。
こういうときは、やはりカラダを温めるのがいちばん。

先日、セールで買って水煮しておいた牛肉。
煮込みでほとんど使ったが、2つほど小さなブロックがスープと一緒に残っている。
「牛肉とスープ」・・・・と考えたら、韓国の激辛スープが目に浮かんだ。
ええと、あれはコムタンだったっけ、テグタン? それともユッケジャン?

この際だから、きちんと調べてみよう。
まず、コムタンというには、牛肉と牛の内臓を長時間煮込んだスープ料理。
コムは「膏飲(コウム)」という言葉の変化形で、「長時間煮込む」という意味だそう。
「タン」はご存じのように「湯」。韓国語でもスープ類の総称となる。
これは

では、テグタンは、というと「テグ」は魚のタラのことで、
タラを使った激辛スープがテグタン。
だけど、牛肉を使ったスープをテグタンと呼んでいるお店もあったよね?
実はこちらは「大邱湯」という大邱(テグ)市の名物スープのこと。
でも、大邱では「タロクッパプ」と呼ばれていて、
テグタンという名称はほとんど使われていないとか。
タラのテグタンのほうは「大口湯」を書くのだそう。

日本では、ほとんどテグタン(大邱湯)とユッケジャンは同じ料理となっているが、
ユッケジャンのほうは、漢字では「肉狗醤」と書かれ、
もとは犬肉で作る狗醤(ケジャン)という宮廷スープ料理だったそう。
ああ、ややこしい。

ところで、ユッケジャンの基本は牛肉スープ。
そこにゆがいたものを手で裂くか、細切りにした牛肉と、
長ネギ、モヤシ、ワラビ、芋茎などの野菜を加えて煮たて、
唐辛子、ニンニク、醤油、コショウ、コチュジャンなどで辛く味付け。
簡単にやるのであれば、スープはコンソメを使い、
野菜も白菜、大根、ニンジンなど、手近なものを入れればいい。

今回は牛スープがあるので、それを使う。
裂いた牛肉、白菜、ニンジン、しめじ、糸切りした生姜とニンニクなどを入れ、
煮えてきたらコチジャンと醤油、塩で味付け。鰹ダシも加えると味に深みが。
激辛をお好みの方は、唐辛子も。
最後にとき卵を加え、火から下ろし際に香り付けの胡麻油をタラ~リ。
ゆでた春菊などを加えれば、野菜たっぷりのユッケジャンになる。

大きな器に温かいご飯(クッパ)を盛って、
その上からユッケジャンをたっぷりかければ、熱々のユッケジャンクッパの出来上がり。
舌がヤケドしないよう、フーフーいいながらすすると、
ああ、風邪がもう一歩、遠のきそうな予感がしそう・・・・。