名馬電機社長の事業報告という名の日記

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Breeders' Cup 2014 Prep Races

2014年10月30日 | 海外競馬
10月31日、11月1日にサンタアニタパーク競馬場で行われるブリーダーズカップ。
合計13レースが行われるアメリカ競馬の総決算。その参考レースの回顧をこのブログでまだ紹介していない9/21以降の北米の主要レースを中心に振り返り。
レース名はブラホのレース結果ページにリンクしているので映像と全着順がご覧いただけます。
また各レースの出走馬のうち、どの馬がどのレースに出走するかも記載してあります(カッコ内の数字は当該レースでの着順)

◆北米 2歳ダート/AW
9/27 FrontRunner Stakes(フロントランナーS) G1 サンタアニタパーク D8.5f
American Pharoah [J]V.Espinoza [T]B.Baffert

スタートから先手を取った人気のAmerican Pharoah。3コーナー過ぎから道中4番手にいたCalculatorが並びかけてくるも、直線に入って追い出されると逆にCalculator以下2番抵抗を置き去りにして突き放す。最後は流す余裕もある3・1/4馬身差の圧勝。2着にはCaltulator、3着にTexas Redが入った。
 →【J】American Pharoah(1)、Calculator(2)、Texas Red(3)
 →【JT】Daddy D T(5)

9/27 Chandelier Stakes(シャンデリアS) G1 サンタアニタパークD8.5f 牝馬
Angela Renee [J]R.Bejarano [T]T.Pletcher

道中4番手のインコースを進んだAngela Renee。3コーナー辺りから徐々に前にプレッシャーをかけ始め、4コーナーを回るあたりで先頭に並びかける。Angela Reneeの後ろから上がってきたConquest Eclipseが襲いかかろうとするも追い出されたAngela Reneeが後続を突き放し快勝。
 →【JF】Angela Renee(1)、Conquest Eclipse(2)、Danetee(3)、Majestic Presence(4)
 
・10/3 Alcibiades Stakes(アルシバイアディーズS) G1 キーンランドD8.5f 牝馬
 Peace and War [J]J.Leparoux [T]O.Stevens

 Take Charge Brandiと人気の一角Fashio Alertが2頭で後続を離す形で向こう正面へ。速いペースの割に3コーナー手前で3番手以下も一気に押し寄せてくる前には厳しい流れで4コーナーへ。前へ行った組が手応えをなくす中、横一線に広がった馬の間を割って人気の一頭Rosie Napravnik騎乗のTop Decileが良い脚で伸びてくる。さらにその直後にいたJulien R. Leparoux騎乗、人気薄のPeace and Warが追走しTop Decileが先頭に立つとすぐさまPeace and Warが並びかけさらに大外を廻って追い込んできた道中最後方のPaigeと3頭の争い。最後はPeace and WarがTop Decileを差しきって優勝。結局向こう正面に入った時点で一番後ろを走っていた3頭の決着という完全な追い込みの競馬に。勝ったPeace and WarはFahad殿下の馬主グループQatar Racingの所有馬。
 →【JF】Top Decile(2)、Take Charge Brandi(8)

10/4 Breeders' Futurity(ブリーダーズ・フューチュリティー) G1 キーンランドD8.5f
 Carpe Diem [J]J.Velazquez [T]T.Pletcher

ハナを切ったConquest Tsunamiに向こう正面で競りかけていくCarpe Diem。Conquest Tsunamiも譲らず2頭が後続を大きく離して競る展開に。ただCarpe Diemは手応え十分で鞍上がしきりに後ろを確認する余裕があり、3コーナー過ぎでConquest Tsunamiを交わし去ると後は独壇場。2着には一旦下がるも盛り返してきたMr.Zが後続を離して入るもそのはるか前にCarpe Diem。Carpe Diemはこれで2戦2勝、2戦目でのG1制覇となった。
→【J】Carpe Diem(1)、Mr.Z(2)

10/4 Frizette Stakes(フリゼットS) G1 ベルモントパークD8f 牝馬
 By The Moon [J]J.Oritz [T]M.Nevin

水が浮くような馬場で行われた一戦、まず先頭を切ったのは人気の一頭Cavorting、続いて人気薄のBy the Moon、そして外外を追走したのが人気の一角Condo Commando。勝負どころでBy the Moonが余裕のある手応えで先頭のCavortingに並びかけ4コーナー、抵抗できずにCavortingは脱落、代わってもう一頭の人気馬Condo Commandoも追い上げを試みるも手応えがなくなかなか前に追いつけない。Condo Comandoがもたもたしている間にBy the Moonは差を広げて1着。さらに内からWonder Gal、Featheredの2頭が伸びてきてCondo Comandoは4着まで。
 →【JF】By the Moon(1)、Wonder Gal(2)、Feathered(3)

10/4 Champagne Stakes(シャンペンS) G1 ベルモントパークD8f
 Daredevil [J]J.Castellano [T]T.Pletcher

6頭立てのこのレース、スタートから向こう正面までは前4頭が固まり、その後ろ離れてポツンポツンと1頭ずつが追走するような隊列に。3コーナー手前先頭集団から抜け出しを計ったHoly Boss、これを外から馬なりで追走するDaredevil。先頭集団残り2頭は脱落し、代わって5番手にいたUpstarが追い上げてくる。直線手前で馬なりのままDaredevilが先頭に立つと鞍上Castellanoはわずかに手を動かしてゴーサインを送った程度で全く追う所無く、懸命に鞍上が追っているUpstar以下を馬なりのまま突き放してゆき2・1/2差という着差以上の完勝。2着Upstarも3着を12・3/4馬身離した。Daredevilは兄にドンHやBCターフダートマイルを勝ったAlbertus Maximusがいる血統でレース後Winstar Farmが権利の半分を購入。
 →【J】Daredevil(1)、Upstar(2)

10/5 Grey Stakes(グレイS) G3 ウッドバインAW8.5f
 International Star [J]R.Hernandez [T]M.Maker

前走ウッドバインの芝の重賞サマーSを勝って人気のConquest Typhoonが道中2番手から直線は先頭。押し切りを計ったものの道中後方2番手から直線馬場の真ん中を通って追い込んできたInternational Starが差しきって優勝。Conquest TyhooonはHollywood Criticにも迫られたがわずかにしのいで2着を確保。AWの一戦だがここからは上位2頭ともジュヴェナイルターフの方へ出走予定。
 →【JT】International Star(1)、Conquest Typhoon(2)

[再掲]8/30 Del Mar Debutante S(デル・マー・デビュータントS) G1 デルマーAW7f 牝馬
 Sunset Glow [J]V.Espinoza [T]W.Ward
4角先頭で回ってきたHer Emmynencyを内から交わしたSunset GlowがHer Emmynencyとの叩き合いを制して1着。Sunset Glow、6月のアスコット遠征で2着のあと帰国初戦のSorrento Stakes(G2)に続いて連勝でG1初勝利。
 →【JFT】Sunset Glow(1)
 →【JF】Conquest Eclipse(3)


◆北米 2歳芝
9/13 Summer Stakes(サマーS) G2 ウッドバイン芝8f
 Conquest Typhoon [J]P.Husbands [T]M.Casse

 勝ち馬にはBCジュヴェナイルターフへの優先出走権が与えられるBCチャレンジレースの一戦。道中3,4番手でレースを進めたConquest Typhoonが楽な手応えで4コーナーを回ると逃げ馬を交わして先頭に追われてからもしっかり伸びて後続に差をつけ完勝。
 →【JT】Conquest Typhoon(1)

9/13 Natalma Stakes(ナタルマS) G2 ウッドバイン芝8f 牝馬
 Conquest Harlanate [J]P.Husbands [T]M.Casse

Todd Pletcher調教師が送り込んだIsabella Singsが人気を集めていた。そのIsabella Singsは道中先行して先頭集団を見る形で進め3コーナーから徐々に加速していくと4コーナーを回り切る手前ですでに先頭に立ち押し切りを図る。直線半ばまで先頭を守っていたIsabella Singsであったが、道中中団で脚を溜めていたConquest Harlanateが並びかけ2頭の一騎打ちに。Conquest Harlanateが前に出てIsabella Singsも懸命に抵抗するが再逆転まではいたらず。人気をしていたため致し方ない面もあったがIsabellaの鞍上C.Nakataniはもう少しウッドバインの長い直線を考慮していればな、という感もあるレースであった。
 →【JFT】Conquest Harlanate(1)、Isabella Sings(2)

9/28 Pilgrim Stakes(ピルグリムS) G3 ベルモントパーク芝8.5f
 Imperia [J]J.Castellano [T]K.McLaughlin

激しい競り合いになることもなく人気薄のVision Perfectが淡々とした逃げを打つ展開に。直線に向いても先頭を走るVision Perfectに後続も直後まで追い上げるものの前半楽だったこともありなかなか追い付くことができずにゴール前「おいおい逃げ切っちゃうんじゃないか」とみなが思い始めた頃、道中5,6番手のインにいたImperiaが馬場の真ん中に持ち出して鋭い脚を繰り出し最後はVision Perfectを交わしてゴール。
 →【JT】Imperia(1)、Offering Plan(3)、Startup Nation(4)

10/5 Burbon Stakes(バーボンS) G3 キーンランド芝8.5f
Lawn Ranger [J]C.Landeros [T]K.McPeek

スタートから先手を取ったのは人気薄のThirtysilverpieces、これを2番手で並走したのがこちらも人気薄のLess Than Perfect。そして3番手も人気のなかったLawn Ragerと人気薄が前を占める展開。ほぼそのままの隊列で4コーナーをカーブして直線、3番手のLawn Rangerが先頭に立つと外から人気どころのDanny Boy、Can't Happen Hereが外から差してくる。脚色は外のほうが優勢にも見えたがLawn Ragerも粘りを見せて半馬身追撃を振りきっての1着。ちなみにこの1,2着デビュー戦を同じレースで走っておりその時は1着Danny Boy、2着Lawn Rangerと今回とは逆の結果だった。
 →【JT】Lawn Ranger(1)、Danny Boy(2)

10/8 Jessamine Stakes(ジャスミンS) G3 キーンランド芝8.5f 牝馬
 Rainha Da Bateria [J]J.Rosario [T]G.Motion

前半はCool Comfortが大逃げを打つ展開に。オープニングの1/4マイルこそ22秒台で飛ばしたものの半マイルは46秒とペースダウン。後続を引きつける形で直線に向かうと途中までは先頭を守るも力尽き、代わって先頭に立ったのは道中離れた2番手を追走していたQuality Rocks。さらにもう一頭伸びてきたのが大外を回ってきたRainha Da Bateria。道中最後方を追走していたRainha Da Bateriaの脚色は一頭際立っており、Quality Rocksとてその後ろを突き放していたもののそれを上回る脚で一気に交わしさって最後は抑える余裕もある完勝だった。
 →【JFT】Rainha Da Bateria(1)、Quality Rocks(2)


◆北米 3歳以上ダート/AW
9/27 Zennyatta Stakes(ゼニヤッタS) G1 サンタアニタパークD8.5f 牝馬
Beholder [J]M.Smith [T]R.Mandella

 圧倒的人気のBeholderは道中3番手、終始楽な手応えで3コーナー過ぎから逃げるTiz Midnightに並びかけると直線手前で先頭に立ち直線も鞍上Mike Smithのゴーサインに応えて3馬身ほどのリードを取り「おっ、これは大楽勝かな?」と思われたがそこからイマイチ伸びを欠き、完全に退けたはずだったTiz Midnightに再度差を詰められてしまうほど。リードを保っていたため危なげなく勝利を収めたものの道中の手応えを考えると物足りなさの残る直線だった。
そしてそのレースと直接の関係はないだろうがBCに向けての調整中に熱発を発症し本番は回避することとなった。
 →【D】Tiz Midnight(2)、Iotapa(3)

9/27 Awesome Again Stakes(オーサムアゲインS) G1 サンタアニタパークD9f
Shared Belief [J]M.Smith [T]J.Hollendorfer

最内枠からハナを切ったのはFed Biz。これに1番人気のShared Beliefも並びかけていこうとするがその2頭の間からFed Bizと同じBob Baffert厩舎のSky Kingdomが割って入り3頭横一線で1コーナーへと向かう。ここでSky Kingdomはかなり大回りにコーナーを回りそれに伴い外にいたShared Beliefもかなり外を回る距離ロス。その後3コーナーでバテるまで常にShared Beliefの内側を並走して内に入らせなかったSky KingdomのEspinoza騎手に対して騎乗停止の処置が取られるほどのものであった。それだけの距離ロスがあったShared Beliefであったが3コーナーからまくり気味にまたもや馬群の大外を回る展開となったものの徐々に前との差を詰め、4コーナーで先団に並びかけると直線はFed Bizとの一騎打ち。最後はねじ伏せるような形でFed Bizをクビ差抑えて1着、デビューから続く無敗の連勝記録を7へと伸ばした。
 →【C】Shared Belief(1)、Footbridge(3)、Majestic Harbor(4)、Imperative(5)
 →【DM】Fed Biz(2)

9/27 Beldame Stakes(ベルデイムS) ベルモントパークD9f 牝馬
 Belle Gallantey [J]J.Ortiz [T]R.Rodriguez

Belle Gallanteyが大外からハナを切り、1番人気のStopchargingmariaが2番手を追走する隊形に。3コーナー手前から徐々にBelle Gallanteyがペースを上げるとStopchargingmariaもついていこうとするものの鞍上のアクションの割には反応はいまいち。なかなか差を縮めることができずに直線を迎えるとそこまでの手応えの差の通り追い出されたBelle Gallanteyに追いつくどころか突き放される一方。なんとか2着は確保したStopchargingmariaであったが完敗。Belle GallanteyはStopchargingmariaに8・1/4馬身差をつける圧勝でデラウェアHに続く2度めのG1制覇を飾った。ちなみにその前回のG1勝ちの2着も今回と同じTodd Pletcher厩舎のPrincess of Sylmarであった。
 →【D】Belle Gallantey(1)、Stanwyck(4)

9/27 Vosburgh Stakes(ヴォスバーグS) G1 ベルモントパークD6f
 Private Zone [J]M.Pedroza [T]A.Velazquez

Happy My Wayがハナを切りそれに外からPrivate Zoneが並びかけて2頭が並走するような形。スタートから1/4マイル通過が22.42秒、半マイル通過が44.81秒という速めのラップを踏んで4コーナー、逃げたHappy My Wayを交わしてPrivate Zoneが先頭に立つと、道中3番手にいたDads Capsがこれに襲いかかる。そして直線半ばで一旦Dads Capsが先頭に立つがゴール前、内からPrivate Zoneがファイトバックしてきてクビ差逆転したところがゴール。
 →【S】Private Zone(1)、Palace(3)、Salutos Amigos(4) 

9/27 Jockey Club Gold Cup Stakes(ジョッキークラブGCS) G1 ベルモントパークD10f
 Tonalist [J]J.Rosario [T]C.Clement

スタートから先手を主張していこうとしたMorenoだったがこれを譲らずハナを取り切ったのはBig Cazanova。Morenoは2番手を進んでいたがアクシデントが起きたのは向こう正面、人気の一頭Wicked Strongの騎手が落馬競走中止となってしまう。これについて最終的に4位入線のMorenoが内側に斜行した事によるものと認められて9着降着。さらに落馬のアオリを受けたMicromanageも4コーナーで競走中止というたいへんラフな競馬になってしまった。レースは4コーナーでMorenoとLong Riverが並んで先頭、その2頭の間を割ろうとしたのが道中最後方にいたBelmont Stakes勝ち馬のTonalist。しかし2頭の間のスペースが閉じかけたと見るやいなや鞍上Rosarioは進路を外に切り替えるとそこからは鋭い脚を繰り出して1着。Belmont Stakes以来の勝ち星となった。2着にはこちらもレース中盤からまくり気味に追い上げてきたZivoが入り後方組がワンツーを決める形となった。
 →【C】Tonalist(1)、Zivo(2)、V. E. Day(5)、Moreno(9)

10/4 Santa Anita Sprint Championship Stakes(サンタアニタ・スプリント・チャンピオンシップS) G1 サンタアニタパークD6f
 Rich Tapestry [J]Doleuze [T]C.W.Chang

1頭が取り消して5頭立てで行われたこのレース、前半は昨年のBCスプリント覇者、最内枠のSecret Circleと人気薄2頭の3頭が横並びで先頭。これを3コーナー手前から大外からまくり気味に捕らえに行ったのが1番人気で昨年のBCダートマイル覇者Goldencents。4頭が横並びで迎えた直線、真ん中2頭の人気薄が早々に脱落すると最内ラチ沿いSecret Circle、大外Goldencents、昨年のBC勝ち馬2頭によるマッチレースかと思われたそこへ割って入ったのが道中最後方にいた香港からの遠征馬Rich Tapestry。鋭い末脚を発揮すると外Goldencentsとの叩き合いを制し見事にアメリカでのG1制覇を飾った。昨年末香港スプリントでロードカナロアの6着に敗れた後、今春ドバイに遠征マハブアルシマールでG3制覇、続く本番のドバイゴールデンシャヒーンも2着に入っていた同馬、香港に帰国しての1走を挟んでの出走だった。日本調教馬すら成し得ていないアメリカのダートG1制覇という快挙達成。改めて香港のスプリント戦の層の厚さを認識させられる一戦でもあった。
 →【S】Rich Tapestry(1)、Secret Circle(3)
 →【DM】Goldencents(2)

10/5 Spinster Stakes(スピンスターS) G1 キーンランドD9f 牝馬
 Don't Tell Sophia [J]J.Rocco jr. [T]P.Sims

 今シーズンG1・3勝を含む4戦4勝の負けなしClose Hatchesが圧倒的な支持を集めた。いつもどおりハナを切る形に持ち込んだClose Hatchesであったがどうも道中から行きっぷりが悪くRia Antoniaに並走されるような形で向こう正面を進め、手応え的にも外のRia Antoniaの方が余裕があるのに対してClose Hatchesは鞍上がやや促しながら走っているような状態で直線へ。2頭並走で直線に入ったものの追い出されてからの勢いはやはり道中の手応え通り差がでてしまいClose Hatchesは伸びずRia Antoniaが先頭に。そしてその先頭に立ったRia Antoniaめがけて馬場の真ん中を泥んこになりながら追い込んできたのが道中最後方にいたDon't Tell Sophia。直線半ばで差しきると最後は2・1/2馬身差の快勝。6歳秋にして初のG1制覇となった。
 →【D】Don't Tell Sophia(1)、Ria Antonia(2)、Close Hatches(4)

[再掲]8/24 Pacific Classic(パシフィッククラシック) G1 デルマーAW10f
 Shared Belief [J]M.Smith [T]J.Hollendorfer

人気の1頭Game On Dudeが半マイル45.75秒で飛ばすハイラップ、道中5番手から進出したShared Beliefが同じ3歳馬のToast of New Yorkと一緒にまくり気味に進出すると直線では先頭に立ち後は独壇場。2着もToast of New Yorkが守って3歳馬のワンツーフィニッシュ。
 →【C】Shared Belief(1)、Toast of New York(2)、Imperative(3)、Majestic Harbor(6)

[再掲]9/20 Pennsylvania Derby(ペンシルヴェニア・ダービー) G2 パークスレーシングD9f
 Bayern [J]M.Garcia [T]B.Baffert

G2ながら2冠馬California ChromeがベルモントS以来の出走とあって注目された一戦。スタートして3番手のインコースにポジションを取ったCalifornia Chromeだったが勝負どころですでについていくのが精一杯という感じで直線に向いては春の強さの片鱗もだせず6着惨敗。鞍上はレース後「叩き台であったこと」「マークが厳しかったこと」を挙げた。勝ったのはスタートから先手を取ったBayern。レース序盤はスローペースに落としこむと半マイルから3/4マイル地点でペースアップ、後続をふるいに掛けるようにして直線に向かうと独壇場で2着に5馬身3/4をつける快勝。前走トラヴァースS大敗から一変の競馬だった。
 →【C】Bayern(1)、Candy Boy(3)、California Chrome(6)
 →【DM】Tapiture(2)

[再掲]9/20 Cotillion Stakes(コティリオンS) G1 パークスレーシングD8.5f 牝馬
 Untapable [J]R.Napravnik [T]S.Asmussen

3歳牝馬のG1、Jojo Warriorが早めのペースを刻む中、3番手で進んだKYオークス馬Untapable。3コーナー辺りから前との差を詰めるようにして進出し、直線入り口で先頭に並びかけると内で粘るJojo Warrior、外から追い込んできた2番人気のSweet Reasonを抑えて優勝。前走ハスケル招待では果敢に牡馬に挑戦するもBayernの前に5着と敗れていた。同世代の牝馬相手にきっちり勝って本番は年上のお姉さん方相手に挑戦する形。
 →【D】Untapable(1)
 →【FMS】Sweet Reason(2)、Little Alexis(4)


◆北米 3歳以上芝
9/27 Rodeo Drive S(ロデオドライブS) G1 サンタアニタパーク芝10f 牝馬
 Emollient [J]R.Napravnik [T]W.Mott

人気薄のBunairgeadが逃げてゆったりとしたペースを演出。良馬場ながら半マイル通過が48.91秒、3/4マイル通過が1:13.75というスローペースで3コーナーあたりから各馬しかける上がりの競馬に。そのよなコーナーで加速する競馬になったせいもあってか4コーナー手前で後方から追い上げようとした人気の一角Moulin de Mouginがコーナーを曲がりきれずにスリップして転倒するアクシデントも発生。そんな中直線先頭に立ったのは道中2番手追走のParranda。さらに先頭集団の直後につけていたEmolllientが並びかけて直線は2頭の激しいマッチレース。一旦外のEmollientが前に出るものの馬体を近づけると内のParrandaもファイトバックして差し返す。そこでEmollientは再度外へ馬体を離すように進路と変えると再びEmollientが前に出て半馬身差でフィニッシュ。Emollientは昨年のBCフィリー&メアターフの4着馬でありリベンジを目指す。
 →【FMT】Emollient(1)、Parranda(2)、Rusty Slipper(3)

9/27 Flower Bowl Stakes(フラワーボウルS) G1 ベルモントパーク芝10f
 Stephanie's Kitten [J]J.Velazquez [T]C.Brown

こちらも同日のロデオドライブSと同じくスローペースの展開。Viva Rafaelaの刻んだラップは半マイル通過50.28秒、3/4マイル通過が1:14.62とコースが違うので単純比較はできないが相当ゆったりとした流れ。その流れを道中4番手追走から馬群の外外を廻って追い上げていったのが1番人気のStephanie's Kitten。近二走G1で連続2着の同馬、ペースもあってか近二走よりは比較的前目に位置しての競馬。直線に向くと前との差をジリジリと詰め直線半ばで先頭に立つと最後は1・1/4の着差をつけてゴール。
 →【FMT】Stephanie's Kitten(1)、Abaco(2)

9/27 Joe Hirsch Turf Classic Stakes(ジョーハーシュターフクラシックS) G1 ベルモントパーク芝12f
 Main Sequence [J]R.Maragh [T]G.Motion

人気を分けあった2頭は2走前からアメリカに移籍してきたMain Sequenceと昨年のこのレース2着馬でアメリカ芝戦線の中心的存在の一頭Big Blue Kitten。2頭ともにレース序盤は5.6番手と前後する位置取りでレースを進め3コーナーから馬群を縫うような形でMain Sequenceがポジションを上げていくとそれに離されまいとBig Blue Kittenも上がっていって直線。逃げるImaginingに外から襲いかかるMain Sequence、さらにその2頭の間からTwilight Eclipseも伸びてきて前は3頭の叩き合いで、4コーナーを少し外を回る形となったBig Blue Kittenはこの争いに加わることができず。最後はMain Sequenceが内の2頭を抑えこんで優勝。これでアメリカ移籍後G1を3戦3勝とした。
 →【T】Main Sequence(1)、Twilight Eclipse(2)、Imagining(3)、Hangover Kid(5)

10/4 First Lady Stakes(ファーストレディS) G1 キーンランド芝8f 牝馬
 Dayatthespa [J]J.Velazqez [T]C.Brown

道中2番手をガッチリキープしたDayatthespa。昨年のこのレース2着馬であり、今年は8月に始動して2着、1着ときてここが叩き3走目。一方昨年のこのレース勝ち馬であるBetter Luckyは後方から2番手からの競馬。直線に向いて楽な手応えで逃げ馬に並びかけて追い出されるとすっと反応して先頭に立ったDayatthespa。Better Luckyも後方から馬場の真ん中を通って追い上げてくる。しかしDayatthespaは最後までリードを保ったままゴール。Better Luckyは内Filimbiとの競り合いを制して2着は確保、結果的に昨年のワンツーが着順入れ替わってそのまま今年もワンツーフィニッシュとなった。
 →【FMT】Dayatthespa(1)
 →【FMS】Better Lucky(2)

10/4 Shadwell Turf Mile Stakes(シャドウェルターフマイルS) G1 キーンランド芝8f
 Wise Dan [J]J.Velazquez [T]C.Lopresti

疝痛の手術を乗り越え復帰戦も勝利で飾りここが2戦目となるWise Danが人気の中心。レースは昨年のこのレース(といっても雨が振りすぎてAWに変更&距離も変わって「ターフでもマイルでもないシャドウェルターフマイル」)のSilver Maxが先手を取り、Wise Danは前から6番手、馬群の中でレースを進める。淡々とした流れで4コーナーまで進み直線、逃げるSilver Maxに2番手から並びかけたSayaad、その外からGrand Archも襲い掛かり、Wise Danは外に持ち出してその後ろ。最後は馬場の真ん中からジリジリと伸びたWise Danが差しきって勝利。これでBCマイル3連覇へ、と思われたが右前脚の故障で残念ながらBCマイル回避となった。
 →【M】Grand Arch(2)、Sayaad(3)、Kaigun(4)、Seek Again(6)

10/11 Queen Elizabeth II Challenge Cup Stakes(クイーン・エリザベス2世チャレンジカップS) G1 キーンランド芝9f
 Crown Queen [J]J.Velazquez [T]W.Mott

スタートから淡々としたペースをつくったのはSea Queen。1番人気のCrown Queenはスタート直後こそ後方2番手の位置取りであったがバツグンの手応えで馬なりのままじょじょにポジションを上げて向こう正面では先頭集団の直後につける。Crown Queenは直線に入って追い出されると逃げたSea Queenを難なく捕らえて先頭。外からBall Dancingが追い込んできて2頭の一騎打ちになったが最後まで抜かせなかったCrown Queenが優勝。勝ったCrown Queen、今年のBCには出走しないがお姉さんがあのRoyal Deltaという血統で今年に入って4戦4勝でG1まで勝ってしまったということで来年以降の活躍が大変楽しみなスター候補生の誕生である。

10/19 Canadian International Stakes(カナディアン国際S) G1 ウッドバイン芝12f
 Hillstar [J]R.Moore [T]M.Stoute

圧倒的な1番人気に支持されたのはヨーロッパからの遠征馬Hillstar。昨年3歳時はキングジョージに挑戦して3着という実績のあった同馬、今期初戦のドバイWCは大敗したもののヨーロッパの中距離重賞で4戦連続2着の後、前走ニューバリーのG3で今季初勝利を収めてここに出走。2番人気は北米からこの路線の常連Big Blue Kittenが推された。道中馬群は前と後ろのふた手に別れ前の集団の最後方にHillstar、後ろの集団の先頭にBig Blue Kittenというような隊列に。1マイル通過が1:40.1というスローペースで流れて直線、追い出されたHillstarはスパッと切れる感じはないもののジリジリ伸びて先頭へ。BIg Blue Kittenが懸命に追い詰めたものの3/4馬身凌ぎ切ってHillstarが念願のG1制覇を達成した。なおここを走った馬の中からBCに向かう馬はいないが、直前で回避となった、欧州からの遠征馬Brown Pantherがターフへの出走を予定している。

10/19 E.P.Taylor Stakes(イー・ピー・テイラーS) G1 ウッドバイン芝10f 牝馬
 Just The Judge  [J]J.Spencer [T]C.Hills

昨年のアイリッシュ1000ギニーの勝ち馬Just The Judge。それ以来勝ち星に恵まれていないが相手関係もありここは1番人気。前走もアメリカに遠征してアーリントンで行われたビヴァリーDSが3着だった。道中後方を進んで直線、前が壁になっていたが横にいたMeri Shikaを押しのけるような形で(さすがSpencer)進路を確保すると一気に前を捕らえて先頭に。そして外から追い込んできたOdelizに馬体を寄せに行くぎりぎりの騎乗で(さすがSpencer)追撃を振りきってゴール。遠征先で久々の勝利を上げた。
 →【FMT】Just The Judge(1)

[再掲]8/16 Arlington Million(アーリントン・ミリオン) G1 アーリントン芝10f
Hardest Core[J]E.Vaz [T]E.Graham

欧州からの遠征馬Side Glanceが逃げて同じく遠征馬Magicianが2番手という展開。4コーナー手前でMagicianがSide Glanceに並びかけ交わしにかかるも内のSide Glanceもしぶとく抵抗。なんとかMagicianが先頭になったもののをれを馬場の真ん中から一気に差しきったのは道中3番手のインから直線外に持ち出していた地元アメリカのHardest Core。ここが初の重賞出走だったが見事な差し脚がハマってG1制覇達成。
 →【T】Hardest Core(1)、Magician(2)、Finnegans Wake(5)

[再掲]9/14 Woodbine Mile Stakes(ウッドバインマイル) G1 ウッドバイン芝8f
 Trade Storm [J]J.Spencer [T]D.Simcock

残り1fまで逃げて先頭を走っていたBobby's Kittenだったが道中後方のインから追い込んできたTrade Stormが鮮やかな差し切りを見せて1着。2着も後方待機組のKaigunが入った。勝ったTrade StormはノーザンダンサーターフSのSheikhzayedroadと同じくSimcock師の管理する英国からの遠征馬でG1ダブルを達成。
 →【M】Trade Storm(1)、Kaigun(2)、Grand Arch(5)
 →【TS】Bobby's Kitten(3)

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