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ロンドンから徒然に

悪天候の影響

2009-02-05 | 旅・イベント
 今までずっと“晴れ男”を自認してきました。事実何か大切なことがある場合は、天気予報を覆してまで良い天気が続いていましたから。
 ところが近頃これは自分の体調が良い時に限るというのに気づきました。身体が弱っている時は天気が伴ってくれません。いやまぁ因果関係からすると、天気が悪いから体調が悪いのかもしれませんが。

 先日書いたような記録的な大雪は、翌日も家から駅までのスーツケースを持っての道のりを邪魔したばかりか、地下鉄の運行にも支障を与え、余裕を持って家を出たつもりが、結局飛行機にぎりぎりの時間になってしまいました。その“余裕”のために睡眠時間を削った身体には、大雪のロンドンも、そこから移動した寒風の吹きすさぶコペンハーゲンも辛く、ちょっと風邪気味になってしまいました。せっかくの“ズボン下”があまり効かなかったようです(笑)



 ということで、“晴れ男”の効果がないコペンハーゲンは今日も朝から生憎の小雨混じりの天気です。こちらの人もロンドンと同じで少しくらいの雨では傘をささないみたいで、皆コートの襟を立てたまま、雨に濡れながら歩いていきます。子供達のつなぎの服が暖かそうで羨ましいです。



 お伽噺の世界のような可愛い街を想像していたコペンハーゲンは、思ったよりずっと大きな街で、どうも自分には合わないのか地理感覚が飲み込めません。今日も地図とにらめっこにもかかわらず、訪ねる場所を何度も間違えて、時間を取ってしまいました。道を尋ねようにも発音が分からないのがこれまた辛い。
 でも、北欧の人は皆大抵英語がちゃんと喋れるのには感心します。商談でも全然問題がないばかりか、街のお年寄りや小さな子でも割と出来てしまうのが凄い。

 あ、最後に悪天候のおかげで得した点をひとつ。
 コペンハーゲンで唯一のミシュラン二つ星(いや、正直言ってこんな権威は嫌いなのですが)であり、イギリスのRestaurant Magazineでは世界中のレストランの中で10位に選ばれているNomaは、おそらく今一番予約の取りにくいレストランのひとつだと思います。出張が決まってから何回か電話を入れたのですが、案の定満席でした。
 ところが昨日、当日予約を入れるとこれが大当たり。悪天候でのフライト中止で来られなかった人のキャンセルが相次いだらしいのです。



 おかげで若き天才シェフRené Redzepiの創造性に満ちた料理を堪能できました。スナック4皿(実はもうこれだけで驚かされる内容でした)に続く7皿の料理は、どれもこれもこちらの想像を軽く超えるような中身で、何々料理なんて枠に収まるものではありませんでした。
 おまけにこの7皿全てに異なるワインが付いてくるので、量が少なめとはいえ、食前酒を含めて8杯も飲むことになりました。これで風邪が治れば万々歳なんですけどね。

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