当たり前のサービス（の難しさ）

　成田に着いた先週の土曜日がやけに寒かったのですが、それから１週間過ごしてみるとやっぱり日本の方が暖かいです。ロンドンでは既に葉が全て落ちていますが、風景にもイチョウの黄色の最後の輝きが見られ、丁度１ヶ月違いくらいの感覚でしょうか。



　街の中もクリスマスのイルミネーションが綺麗です。もっともそれ以上に周りのネオンが凄くて少し興醒めかな。でも、これも含めて東京独特のクリスマス風景だと思えば、それはそれで個性的な景色なのかもしれません。



　お店の中に入ってもやはりこの慌ただしい雰囲気は同様で、ファッションや家電の売り場のエネルギーは絶対に他の国では見られない凄さです。それに不景気不景気と騒いでいる割には、週末ということもあるのか、売り場はたくさんの人で賑わっています。



　仕事用のソフトを買いにいった大手家電店で感心したこと。たまたまその場所柄もあったと思うのですが、やけに店員の接客態度が良いのです。まず誰に商品の場所を訊いてもきちんと知っていて、ちゃんとそこまで連れていってくれる。その際の態度もとてもいい。質問をしたら、きちんと知識を持っていて納得の行く説明をしてくれる。購入予定の商品が在庫切れだったら、他の店舗に連絡して有無を確認してくれる。etc.　それに何番目かの対応が“研修生”に当たったにもかかわらず、てきぱきした対応だったのには驚きました。

　いや、どれも当たり前のことだとは思うのです。でもこの当たり前のサービスに会うのがロンドンではやけに難しい。第一笑顔で接客という基本的なことからしてできていないことが多いし、自分の売り場の知識さえあやふや。それだけに“普通のサービス”ができる日本のお店に感心した次第です。

　そんなロンドンですが、やっぱり好きなのはどうしてでしょう？そろそろ東京の街のエネルギーに疲れてきたのかな。