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ロンドンから徒然に

サウス・ケンジントンの知的誘惑

2008-09-25 | 日常
 日本にいた時から映画館にはよく通っていましたが、こちらに来てからはますます回数が増えているように思います。以前も書いたのですが、会費制のメンバーになっていて、月に15ポンド弱(約3,000円)を払えば、系列の映画館で観放題になるからです。
 そうなるとあまり中身を慎重に選ばなくても、(時間の無駄はともかく)あまり“もったいない”という気持ちはなくなり、下手すると子供向けの映画まで観てしまうことがあります。

 そんな子供たちの多い週末の昼間に行くと、当然のことながらエチケットも何もあったものじゃなく、あちこちで私語だらけになります。でも映画が大抵は英語だからか殆どの声は英語です。
 例外はチェルシーの映画館に行くとよく聞こえるフランス語。そう言えば果物屋とかでも“ボンジュール!”と声をかけられることがあります。この辺りにフランス人がたくさん住んでいるのでしょうか?
 
 しかし何と言ってもロンドンでフランス語が一番聞こえてくるのは、すぐ近くにあるサウス・ケンジントン周辺です。この駅の近くにリセがあるせいか、この駅周辺には特にフランス人の若者が目立ちます。
 ここにはその他カフェやブラッスリー、フランス語書籍専門店、フランス映画がかかるシネマなどがたくさんあって、いわばフランス街の様相を呈しています。



 さらには(フランスと直接関係ないですが)ヴィクトリア&アルバート博物館や自然史博物館、科学博物館などがあり、オークション・ハウスのクリスティーズではしょっちゅう絵画が展示されています。そんな環境がどことなくこの地域を“知的”なイメージに仕立てあげているようです。
 
 その知的イメージに惹かれて、ここに来るともっとフランス語を勉強しなきゃ、なんて殊勝な気持ちに一旦はなるのですが、その後すぐにショー・ウィンドウにあるチーズの方につい眼が奪われてしまいます(笑)


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