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ロンドンから徒然に

ペットと食品

2008-10-04 | 日常
 昨日、こちらでは彫刻の人気があると書きましたが、画廊を渡り歩いていると時々動物をモチーフにしたものを見かけます。驚くほどリアルなものもあれば、相当デフォルメされたものもあり、また中にはちょっとグロテスクなものもあったりして、これらを買っていく人の趣味とか家の様子を想像すると楽しいものがあります。



 ペット・ブームはこちらも同じで、あちこちにペット専門店も存在します。高級住宅街にあるショップなどは、やはり一味違うものがあって、洋服(僕は個人的には動物に服を着せることに抵抗感があるのですが)やマット、おもちゃの類まで、どれも自然素材にこだわって作られており、またペットフードは独自のレシピによるオーガニック・フードです。



 こちらでは“オーガニック”がまるで魔法のキーワードのように使われていて、何でもそれを冠に付ければ売れるとでも思っているんじゃないかというくらいです。市内のあちこちにオーガニック・カフェも出来ていて、そこで食事やお茶をするセレブ達も時々見かけます。
 食に対するこだわりは(まだおそらく中流以上の階級にでしょうが)根付いていっているようです。
 オーガニックはともかくとしても、“毒入り”の食品だけはごめんですよね。日本発のニュースでずっと騒がれている事件を聞くにつけて、どうしてこんなに同じ過ちを何度も犯すんだろうと不思議に思います。

 でも、考えてみたらこちらでも前回の赴任時には狂牛病が大騒ぎになり、あちこちで焼肉店がつぶれ、マクドナルドが全部チキンに代わり、電車に乗って郊外に行っても全然牛の姿を見かけなくなるという時期がありました。その後イギリスでは徹底的な管理が行われているようですが、欧州産のものには不信感を持っている人が多いようです。
 先日イギリス人の友人と一緒行ったレストランで、前菜に牛のカルパッチョを勧められたのですが、彼は産地を始め色々と長い質問をした挙句、結局やめにしました。

 ペットにあまり贅沢をさせるのは考えものにしても、安全なものだけはちゃんと与えてあげたいですね。

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