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ロンドンから徒然に

渋谷の街

2009-03-25 | 旅・イベント
 イギリス英語では“地下鉄”をundergroundと言い、アメリカ英語ではsubwayと言います。さらに言うならイギリス英語では“地下道”がsubwayで、アメリカ英語では(もう分かりますね)undergroundだからややこしい。
 いずれにしろ“地下”を表すことは間違いないのですが、実はロンドンの地下鉄の半分以上の区間は“地上”を走っています。

 とはいえ、ここの“地下”鉄の駅はやはり変な感じがします。
 渋谷で銀座線の駅に行こうと思うと地上3階に上らなければなりません。それが次の表参道駅に着くとちゃんと地下です。その他にも歩道から直接入ったデパートのフロアが実は2階だったりとか、本当に地名通り起伏に富んだ“谷”の地形なんですね。
 
 それにしても世界中のどこを探しても渋谷のようなユニークな街はないような気がします。
 なんと言ってもその人口比に占める若者の多さ。中学生から大学生を中心に10代、20代の男女でこれだけ溢れている街は見あたりません。煌びやかなネオンやうるさく流れる音楽と相俟って、すごいエネルギーを感じます。

 昔はそれでも街の一角におとなたちが遊べる場所やお店があって、あの粋な様子に憧れたものですが、いざ自分が歳を取ってしまうと、そんな場所は再開発され、もう街全体が若者の街として徹底されていく気がします。

 どこに引っ越そうと、いつも自分の住居と勤務先を繋ぐ中継点にあって思い入れのある街なので、なんと言われようと愛し続けるつもりではいますが、自分にもエネルギーがいるなぁ(笑)



スポーツの本場、楽器の本場

2009-03-25 | スポーツ
 イギリスで野球に関するニュースが報道されることはまずありません(似ていると言えば似ている、未だにルールのよく分からないクリケットは大々的に取り上げられますが)だから、多分今回のWBCのことも、ロンドンにいたらここまで詳細は分からなかったと思います。

 それにしても印象的だったのはイチロー。千両役者の存在は、大きな舞台が用意されるからこそ。打っても打たなくても目立つのは、それだけ大きなチャンスに打順が回ってくるという運も持っているからでしょう。

 そのニュースの後に相撲をやっていたのも印象的でした。
 アメリカが国技と誇る野球の頂点を日本が2度も続けて獲得し、日本の国技である相撲の東西横綱をモンゴル勢が張っています。

 いきなり違うジャンルに入ってしまいますが、アメリカで生まれたギターも今や世界中に優れた職人が出てきて、本場にひけをとらない優れたものがたくさん出てきています。
 でもやはり気候や風土の問題で、職人の個性以前のキャラクターは前面に出てくるようです。

 それともうひとつは、木製ゆえの経年変化による音質の違いもあり、オールドの渋い音色を好む場合は、やはり歴史のあるアメリカのギターを手に入れざるをえません。
 しかしこれがまた問題で、古いものはどうしても状態にも難がある場合が多く、あるいは当時との音楽に関する好みや操作性の違いで、調整が必要になります。



 今日修理に出していた2本のGibsonが戻ってきました。左のギターは特に古いわけでもないのですが、どうしてもネックの感じがうまく調整できずにアメリカのGibsonの工場まで戻り、なんと1年半もかけてのカムバックです。
 右のギターは何しろ生まれが1950年代後半なので、一見元気そうですがやはり修理の必要が出てきて、この3ヶ月間ドックに入っていました。

 明日は我が身の健康診断です(笑)