さて、昨日書いたハンブルク市立美術館での夜の“スペシャル・イベント”の全貌は掴めなかったのですが、広い吹き抜けの間にたくさんのパイプ椅子と演台が設置され、次々に人が集まってきていたので、ここではおそらく講演会か何かが行われたのでしょう。聞いてみようにも、まずドイツ語で話されるのは間違いないので、こちらは諦めました。
絵を見て歩く先々で、解説者に先導された10人以上のグループをたくさん見かけました。いや、美術館のガイド・ツアー自体は別に珍しいことではないのですが、面白かったのはその中にギターを持っている人と譜面を抱えた人が含まれていたことです。
何が始まるのかと興味津々で見ていたら、絵の解説の後にギターの伴奏で歌が始まりました。なるほど音楽をバックに改めて絵を見ると、違った感情が湧き上がってきます。なかなか面白いものですね。
さらにはあちこちでミニ絵画教室が開かれていて、老人から子供まで真剣に模写に挑み、時々先生と思しき人がのぞき込んでは指導しています。
“模写”となると、本物に似せようとするあまり縮こまってしまうことが多いのですが、中にはなかなか大胆な筆のタッチの人もいて興味深かったです。
さて、話は変わりますが、泊まったホテルからそう遠くないところにあるシャンツェン地区は、移民を中心としたエスニックな店が多く、若者がいつもたむろしている刺激的な地区です。
刺激的なのはアートもそう。と言っても、キャンバスに描かれたものではなく、建物に描かれた落書きです。入場料無料の屋外美術館と思えば楽しいかも。