HOBNOBlog

ロンドンから徒然に

コンピュータ社会の脆さ

2009-03-05 | 旅・イベント
 ハンブルクのホテルにいると昨晩書きましたが、実はハンブルクではなくハノーヴァーで仕事があるのです。ところがロンドンからだとハノーヴァーまでの便利なフライトがありません。僕の家からはロンドンの反対の方向にある空港から早朝の便に乗らないといけません。
 以前一度トライしたことがあるのですが、朝4時に起きて(僕はどんな時でも必ず朝食を取るのです)地下鉄の始発に乗り、乗り換えの駅で文字通り走ってホームに行き、息を切らしながら駆け込んだのですが、それでも余裕のない時間に着きました。それに、そこまでの思いをしてもチケット代がけっこう高いのです。
 それだけならいいのですが、展示会の期間中でホテルが市内に取れず、おまけにバカ高くなっています。
 
 それやこれやでハンブルクに泊まって、ハノーヴァーまで通うことにしました。特急で1時間半ほどかかるのですが、車内で“予習や復習”をやるには丁度いいし、何よりフライトもホテルも(冬のオフシーズンということもあるのでしょうが)安いのです。
 ロンドンの空港もいつも通りヒースローを使るので、地下鉄1本で40分ほどで行けます。

 ということで、全て万々歳 ...の予定でした。

 昨日はこれ書かなかったのですが、実は大変だったんですよ。
 飛行機がなかなか飛び立たずに、どうしたんだろうと思っていたら、機長自らが客席に現れて、開口一番“すみません、実は bad newsがあります”
 コンピュータが故障し回復のメドが立たず、最短でも2時間遅れて出発するというのです。乗客の中には当日絶対に欠席できない重要なミーティングが入っているという人や、動かない飛行機の中に長時間閉じ込められるのはイヤだと文句を言う人やらが出てきて、機長始めスタッフが乗客の横に座って相談を受けていました。

 僕?もうどうしようもないですもんね。前日までずっと睡眠不足で疲れがたまっていたので、良い機会と思って仮眠を取り、目覚めてからは読書の時間にあてました。
 



 実はハノーヴァーの展示会というのがIT関連のテーマなんです。こんな日にコンピュータの故障で遅れるというのも皮肉なものです。
 そう言えば昨日出発したヒースローのターミナル5も、開港当時はコンピュータの故障で数日間まともに機能せず、毎日ニュースでやり玉にあげられていました。
 コンピュータで便利になった反面、脆くもなっている現代社会です。