英語・ダイエット・その他徒然なるままに

趣味の英語学習(TOEIC 970点)やダイエットの成功談など、色々書いていきます。

強勢音節等間隔(5)

2016年05月11日 06時27分33秒 | 英語
英語を喋っている連中が正確に発音していない箇所に一生懸命耳をそばだてても無駄だ、そういう考え方は間違っている、と書きました。では、一体どうしろというのだ?という声が聞こえてきそうです。

「いい加減な発音の仕方をされている箇所を聞いても、何を言っているのか理解できる」。夢のような話ですよね。こんな夢のような能力を支える技術とは何なのか?その辺をよーく考えると、答えらしきものが見えてきませんか?

私が考える答えは、以下の3つです。

(1)必然性の理解と能動的な体験を通して身につけた音の知識・感覚
(2)文脈に基づく連想能力
(3)(1)と(2)を互いに補完して活用する能力

私が重要だと思う順に並べました。この順番で説明していきます。

まず(1)。英語のリスニングを少しでもかじったことがある方なら、我々日本人が普通に思い浮かべるカタカナ発音と本物の英語の発音は少なからず異なっているということはご存知だと思います。さらに、そのような違いは今回話題にしているような機能語の発音において特に顕著に現れる、ということも、真面目にリスニングに取り組んだことがある方なら何となくは知っていることだと思います。

具体的に言うと、例えば前回の2秒の例文で言うなら、willとかsomeを”ウィル”とか”サム”というカタカナ発音で捉えていても絶対そのようには聞こえてこない、そんな音を期待しても駄目だ、というような事は、よほどの初心者で無い限り多くの方が理解されています。”ウィル”とか”サム”なんて音を想定しながらいくら聞いても駄目だよ、なんて事はみんな分かっている。

そんな事は分かっているからこそ、次のレベルとしては、やれリエゾンだとか、弱系だとか、英語の音はこんな場合にこんな形で崩れるんだよ、というような”ルール”みたいなものを勉強して、一生懸命にそれらを覚えようとします。ちょっと英語に真面目に取り組んでいる人はこの辺の事も少なからずやられています。

しかし、私の経験からすると、こんなルールみたいな物を勉強して、その知識を使って実際のリスニングに応用してみよう、みたいな練習をいくらやっても、リスニングが上手になるなんてことはないです。やっぱり、聞こえない所は聞こえないまま。

どうして効果が出ないのでしょうか?簡単です。リスニングなんてものは一瞬の勝負なのですから、暗記で詰め込んだ知識モドキがしゃしゃり出てこれる暇などないのです。いくらリエゾンだの弱系だの言ったところで、そんな知識はいざという時に何の役にも立たないどころか、顔を出す暇すら与えられません。これは、暗記で詰め込んだ英単語の知識が読解の時に活躍しない話と似ていますが、リスニングに関してはそれよりももっとシビアで、悲しいくらいに役に立ちません。英単語の場合のように立ち止まって考える時間すらないのですから、当たり前です。

で、もっと言うと、英語をひたすら聞くという一見実戦的な練習を重ねるだけでも駄目なんですよね。読解の場合はそうやって単語を覚えていけば問題解決なんですけど、リスニングの場合はただ単に”聴く”だけでも駄目なんです。脳内処理のために与えられる時間が極めて短いため習熟度を極限まで高める必要があり、そこに到達するためにはただ単に”聴いた”という形だけの実戦練習でも駄目なのです。

では、そんな音に関する知識を、実戦でも役に立つ形で身に付けるにはどうすれば良いのでしょうか?私も長年これが分からなかったのですが、そのヒントが実は、今回の”強勢音節等間隔”の中にあるのではないか、ということなのです。

眠い目をこすりながら書いているので、とりとめもない文章になってしまいました。今回の内容はなかなか言葉にしにくいんです。ちょっと中途半端ですが、ここで一旦切ります。