気の向くままに2

その日の気分で、思いついたことを書いていきます。

ルーツ

2014-05-04 22:10:34 | yaplogから

昨日のお茶会の中で現代美術家鴻池朋子さんがお母さまの制作した刺繍バッグを見せてくださいました。
娘のために心を込めて作られたバッグの数々。
それはそれは見事な手仕事作品で、
私たち一同息を呑むしかありませんでした。


構図の大胆さと繊細な手刺繍、
細部にまでこだわりぬいた作品群!


あちらこちらに小動物が隠れていたり、
美しい星空や木々・花々が描かれていたり、
愛らしくもあり、きらびやかでもあり。
まさに鴻池さんのルーツを見る思いでした。


「母のバッグがいいと思えるようになったのはつい最近。
みなさんが褒めてくださるので見直してみたら、良さが分かってきた。
娘に対する愛情で作ったと言うよりも
こういう風に作らざるを得ない何かが母にはあるんだろうな。」
と言う鴻池さんのお話も娘としての見方と芸術家としての見方の両面が見えて面白かったな。

鴻池さんは昨日こうもおっしゃっていました。
「私は一人のアーティストが作る作品だけがアートとは思っていない。
作品を世間に向けて発表するか否かは関係なく生きるということは何かを作ることだ。
生きているとだれでも何かを作りたくなるものだと思っている。
それがアートだ。」と。
(たぶんこんな意味のことを言ってたと思うんだけど、メモってなかったので間違っていたらごめんなさい)

手仕事は好きなんだけど、なかなか手が思っていたように動いてくれなくて歯がゆい思いばかりしている私、
完成してみるとこんなはずじゃなかったと思うことが多い私、
物凄く励まされました。



テーブルランナーお披露目

2014-05-04 21:26:22 | yaplogから

昨日私たちのテーブルランナーはこんな風に広げられて2回お披露目されました。

昨年秋にこのテーブルを囲んで東京芸術大学の学生さんたちとの懇親会があったのですが、
「全てはこのテーブルから始まったんだよね。」と鴻池さんがおっしゃっていたとおり、
「阿仁合の物語(仮称)」のサイズがバッチリとテーブルにおさまりました。


最初は阿仁合の『ひまわり』のお二人のお声掛けで集まって下さった地元のご婦人方。
思いがけず沢山集ってくださり、
みなさん前のめりになって作品を鑑賞してくださり、
お弁当作品を見てご自分のお弁当の思い出を語って下さる方がいたりして、
今までみんなで教室に集まって、悩んだり笑ったり(時々?は食べたりしながら)
鴻池さんやSさんにアドバイスを戴き作品と向き合ってきたことが、
本当に充実した時間だったんだと心から思えた瞬間でした。

実はこのお茶会は阿仁合の方々にも出来たらテーブルランナー制作に参加していただきたいという目論見もあったのですが、
今後参加したいという方もおいでになったということで、
私たちのデモンストレーション大成功ってことですよね。


夜の報告会でも2度目のお披露目となり、
今度は阿仁合だけではなく、
秋田県のいろんなところから鴻池さんの活動に賛同して集まってきた方々にも見ていただきました。
果たして手芸に興味のない男性たちの目に作品がどう映ったか?
感想が聞きたいなあ。



カラミ山と桜

2014-05-04 20:14:00 | yaplogから
昨日の阿仁合での美術館ロッジ報告会にまつわる様々な催し、
いろいろな人との交流や美味しいもの・美しいものにまつわる話など、
沢山ありすぎて何から書いていいやら、頭の中がこんがらかっています。
写真も撮りすぎて、どれを使えばいいかなあ。(数打っても当たってないもの多数!)
とりあえず『ひまわり』のお二人から聞いて以来いつかは見たいと思っていた、
2年越しの阿仁川の桜からご紹介しようかな?

では見事に満開の時期に出会えた桜並木です。

どうぞご覧下さい。
一緒に行った仲間4人しか見る人がいないのがもったいないくらい見事に咲いていました。


私の作ったテーブルランナーの題材であるカラミ山の春の風景です。
秋に見た時は生い茂った桜の葉影になって全体像が見えなかったのですが、
桜の奥に見えるそれは、鴻池さんの描いた原画や、

私が縫った革の山とちゃんとつながっているように見えたのですが、
どうかな?(思い入れが強すぎて客観視できていないかも。)


文化センターの和室の窓から見える枝垂桜も満開で、
こちらはまたソメイヨシノとは趣の異なる美しさでした。