まつお文庫からのご案内

仙台市若林区中倉3-16-8にある家庭文庫です。水・土の3時~6時(第2土は休み)どなたでも利用できます(無料)。

戦争・原爆を描いた子どもの本 まつお文庫で展示

2015-06-25 13:32:23 | 文庫のページ
ちょっと戦争のことを考えてみよう!①  展示期間 6.24(水)~7.22(水) 
 今年は戦争が終わって70年。文庫でできることはささやかですが、文庫にある戦争・原爆を描いた子どもの本の展示をします。
 戦争・原爆について考える時間が持てたらと思います。子どもだけでなく、大人の方もぜひ手にとって読んでみてください。その中から数冊、ご紹介します。

 『まちんと』『ぼうさまになったからす』  松谷みよ子/司修 偕成社
 文庫に来る子どもたちから、私たちにもわかる戦争のお話を書いてといわれて、松谷さんが1978年に出版した絵本。『ぼうさまになったからす』の最後の「からすよ 二度と 海を こえるな」は初版にはなく、3刷りから加わった言葉。
 『つつみのおひなっこ ―仙台空襲のものがたり―』  野本和子/高倉勝子 仙台文化出版社1980
 1945年7月9日の夜の仙台空襲の話です。仙台市の中心部のほとんどが焼け野原になりました。飛んできたB29は134機。落としていった焼夷弾は12,961発。亡くなった人は1,066人。
 『ちいちゃんのかげおくり』  あまんきみこ/上野紀子 あかね書房1982
 お父さんが出征する前の日、ちいちゃんは家族みんなで、かげおくりをします。青い空にくっきり浮かんだ4人の影。空襲で母や兄とはぐれてしまったちいちゃんの耳にかげおくりをする家族の声が聞こえてきます。
 『おこりじぞう』 山口勇子原作 沼田曜一語り 四国五郎絵 金の星社1979
 原爆で火傷を負った女の子が水を求めて、土に埋まったお地蔵さまに「かあちゃん」と呼びかける。するとお地蔵さまの顔が少しずつ仁王のような恐ろしい顔に変わっていく。印象深い絵本です。
 『かわいそうなぞう』 土屋由岐雄・武部本一郎 金の星社1980
 戦争は罪のない動物たちの命も奪いました。上野動物園で実際にあったお話。動物園が爆撃されて動物が逃げ出したらどうなるか。動物達に毒を飲ませて殺そうとしました。トンキーたち、3頭の象と職員たちの物語です。
 『絵で読む 広島の原爆』 那須正幹・西村繁男 福音館書店1995
 広島出身の那須さんは原爆を多方面からとらえ、膨大な資料と物語の2部構成で語ります。西村さんは1年近く、広島に住んで資料を調べ、証言者を訪ね、1940年代の広島を克明に描きます。完成まで6年かかった力作。戦後50年に出版。
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