今でこそ、コンピュータはPCならMS-WINDOWSが標準で、MACでも独自のウィンドウシステムを採用している。従って、操作は同一のソフトであれば、PCがどのメーカーであっても基本的に同じである。こんな、当たり前のことが、つい四半世紀前までは当たり前ではなかった。
PCの発展の歴史を振り返ると、
1.MS-BASICの普及。仕様がほぼ同じであるので、BASICで作成したソフトはソースレベルで互換性があった。
2.MS-DOSの普及。OSレベルで互換性が達成できた。しかしメーカーごとにOSはバンドルされていて、ソフトレベルでは互換性は無かった。しかし、データーレベルでは互換性が達成されるようになった。 例えば、ロータス123のデーターはどのメーカーでも互換性が達成されていた。
3.MS-WINDOWSの普及。基本的にMS=WINDOWSがバンドルされていれば、アプリケーションソフトは、PCのハードメーカーに関係なくごく普通に作動する。プログラムもデータも共に互換性が達成される時代になった。
自動車でも類似の発展を遂げている。
世界最初の自動車はダイムラー社のベンツであった。それ以降、量産タイプのT型フォードが製造されるようになって、自動車は初めて現在の形に落ち着いた。