ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

谷根ダム

2017-08-03 07:57:56 | 新潟県
2016年7月20日 谷根ダム
2017年7月22日
 
谷根で『たんね』と読みます。
谷根ダムは新潟県柏崎市鯨波の谷根川上流域にある柏崎市上下水道局が管理する上水道目的の重力式コンクリートダムです。
柏崎市には上水道施設として1938年(昭和13年)に建設された川内ダムと川内浄水場がありましたが、人口増や生活様式の変化を受けて水道の需要は大きく増加し、川内ダム1基では水道需要を賄いきれなくなってきました。
そこで柏崎市は、市内西部を南北に貫流する谷根川に着目し1973年(昭和48年)に竣工したのが谷根ダムです。
谷根ダムで取水された水は延長8200メートルの谷根導水ルートで市内赤坂山浄水場に送られます。
しかしその後も水需要の増加は続いたため、1989年(平成2年)に谷根ダム直上の谷根川源流部に赤岩ダムが建設されました。
現在は川内ダム赤岩ダムとともに、地方自治体レベルでは非常に珍しい上水道水源ダム3基体制で新潟県随一と言われる柏崎の水道を支えています。
 
柏崎市の上水道概略図(赤岩ダムの説明板より)
 
谷根ダムには2016年7月に初めて訪問、翌年7月には柏崎ダムスタンプラリーの一環として再訪しました。
川内ダムから市道を西進して大野トンネルを抜け、谷根集落の南で県道257号線を跨いでそのまま進むと谷根ダムに到着します。
右岸下流から何とかダムを伺うことができます。
自由越流式洪水吐が1門のいわゆる坊主ダムです。
 
ダム直下にある機場。
ここから赤坂山浄水場へ送水されます。
 
ダム右岸の管理事務所。
11月~5月まではここでゲートアウト。
 
右岸から。
 
天端は歩行者のみ立ち入り可能。
 
減勢工、河川維持放流が行われています。
 
ダム湖、
上流に赤岩ダムが垣間見えます。
2つのダム周辺は市有地となっており、手つかずの自然が残っています。
 
インクラインはなく右岸に桟橋があります
ひだりてはていこ船着き場が設置されています。
 
上流面。
 
さらに上流から。(2017年7月22日)

0765 谷根ダム(0490)
新潟県柏崎市谷根
谷根川水系谷根川
54メートル
161メートル
1575千㎥/1300千㎥
柏崎市上下水道局
1973年


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