おれは、土門拳になる。第2章 写真家増浦行仁公式ブログ

写真家<増浦行仁>のオフィシャルブログ。
志を追い続けた増浦が「夢を追う」こととは何かを本音で語る。

遷宮だより ~御白石持(おしらいしもち)行事~

2013年08月02日 | 日記--感じたことなど
連日の猛暑の中、25日から26日は伊勢の方へ撮影に出かけた。

25日は、二見ヶ浦の近くにある御塩殿神社(みしおどのじんじゃ)で伊勢神宮の神饌として神事に使う堅塩を作る作業を撮影させていただいた。
御塩焼所(みしおやきしょ)では鹹水(かんすい)を鉄鍋で煮込み、粗塩を作る作業が、昔ながらの方法で行われていた。うだるような暑さの中で湯気をあげる大釜を見ていると、本当に大変なことだと思う。




26日からは、一連の遷宮諸行事のひとつで、新正殿の白い敷石を市民らが奉納する「お白石持(しらいしもち)行事」が始まるので撮影にうかがった。

写真のように地元の奉献団の人たちを中心に、宮川より拾い集めた「お白石」を奉曳車・ 木そりに乗せ、沿道や川を練り進む。
御木曳行事と同様に、揃いの法被姿で「浜参宮」の後、内宮は川曳き、外宮は陸曳きで「お白石」を運ぶのだ。神域に入ってからは、一人ひとりが白布に「お白石」を 包み、遷宮後は立ち入ることの出来ない新宮の御垣内、真新しい御正殿の近くまで進み、持参した「お白石」を 奉献する。



内宮、外宮で9月1日までの計22日間、地元の「旧神領民」に加え全国の「一日神領民」とで、延べ20万人あまりの人が参加する一大イベントだ。

僕は明日からは、しばらくぶりのパリ出張だ。