マッシーパパの遠吠え

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平成の朝貢? 角川文化財団がなぜ、遣唐使船を上海に派遣せねばならなかったのか!?

2010-06-13 08:52:51 | Weblog

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中国関連の記事を流す「サーチナ」が「遣唐使船、1000年以上の時の流れ経て上海に到着」と、角川文化振興財団が主催する「遣唐使再現プロジェクト」のイベント船の到着を1172年ぶりの“快挙”だと持ち上げる(http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0610&f=national_0610_027.shtml)。

どうやら、上海万博の「日本デー(12日)」を盛り上げるため、この財団が当時の資料を元に忠実に再現。大阪港から上海に船で運んだようである。

それにしても、なんともくわからないニュースである。

まず引っかかるのは、プロジェクトが何で、国から税を優遇されている公益事業の一文化財団主催なのかだ。

そこで、一体どういう団体なのかホームページ(http://www.kadokawa-zaidan.or.jp/)を覗くと、

「わが国文化の振興に寄与するとあって、その事業内容は文芸の成果に対する授賞、文芸に関する出版、文芸の研究や著述の刊行への助成、文芸資料の収集・保存・展示等、となっている。

このどこを見ても中国、なかんずく上海万博と結びつかない。

ならば、天下り役員の仕業?と、「役員名簿」を見ると、非常勤理事にそれらしき人2名。

一人は元文部事務次官の安部充夫で、今一人は元自民党の文部大臣経験者の有馬朗人(http://www.kadokawa-zaidan.or.jp/disclosure/yakuin.pdf)。

だが、これでは万博日本館とのパイプになっているのがせいぜい想像つく程度。では、国の補助金が?・・。

これとても、ディスククロージャーしている収支予算書を見る限り、見当たらない。

むしろ、支出欄に「遣唐使船再現計画事業費」としてH21年 8900万円、H22年 8400万円を計上。収入との不足分も諸引当金を取り崩すことでまかなっているのだ(http://www.kadokawa-zaidan.or.jp/disclosure/yosan_22.pdf)。

というわけで、資料を見る限り、特におかしなものは見当たらないのであるが、だからといって、何でこの財団の「プロジェクト」なのかは未だに見えてこない・・。

と、行き詰っていたら思い出しましたよ!

ハイ、財団の理事長である角川歴彦氏は何を隠そう(?)、麻薬事件で実刑を受け角川HD社長を退いだ春樹氏の実弟。すなわち、彼の後を襲って同社の社長を兼務しているのです。

ならば、角川HDといえば、中国で出版・映像展開を図るべく、この5月にも上海の南、広州市に合弁会社を設立したばかり(http://nna.jp/free/news/20100310cny002A.html)。

なるほど、彼らの意図が読めましたよ。先日、中国大使に中国とずぶずぶの関係の伊藤忠の重鎮を選んだのと同じ構図。中国の商売のためにはなんだってやりますよの類なのだ。

それも税優遇の恩典を受ける財団の経費で本業の広告をするかのようなまぎらわしいやり方で。

そして、大中華が喜ぶ、倭国が唐に派遣した朝貢使の遣唐使(wikipedia)を特にテーマに選んで・・。

いや~、中国マスコミが喜んで記事にするわけだわ。

えっ、ちょっと待って、考えすぎだって!

あの韓国だって245年前の朝鮮通信使を元祖韓流だと朝鮮通信使文化事業会を設置し、釜山・福岡交流20周年記念行事の一環として、朝鮮通信使のパレードを両市で大々的に行っている(http://japanese.joins.com/article/article.html?aid=120731&servcode=A00&sectcode=A10)。

それも、「朝鮮通信使」といえば、江戸時代、徳川幕府の将軍の代替わりごと、将軍家を祝賀するためにやってきた朝鮮国の使い。中国皇帝に対する朝貢使節と同様の役割、すなわち将軍の権威の誇示に利用されていたはず'(wikipedia)。

その恩讐のかなたを越えてでも手を結ぼうとしているのだから、日本人ならなお、1100年前のことが忘れられるって・・。

いいえ、マッシーパパが言っているのはそんなことでなく、日中間で問題の多いこの時期、「「なぜ遣唐使船でなければいけないのか? なぜ、企業がやらねばならないのか」である。

それに「wikipedia」の「朝鮮通信使」後半をよく読んでいただければわかるが、

韓国の教科書には、「通信使」のことを、「壬申倭乱をきっかけに朝鮮と日本の外交関係は断絶。日本は経済的に困難に陥ったために戦乱後成立した徳川幕府は先進文物を受けいるために朝鮮に懇請した。朝鮮では日本が犯した誤りを恨みながらも建国以来の交隣政策の原則に照らし・・許した(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E9%80%9A%E4%BF%A1%E4%BD%BF)」とあるのですよ。

そら、こんな教育を受けた国民なら、よろこんで、往時のイベントを再現しましょうとなりますよね・・。

ともあれ、こんなしたたかな中韓と付き合うのだから、よほど国民もしっかりしていないと、しまいに「ケツの毛までむしられる」のでは・・。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。ご批判ご賛同、なんでもいいですからコメントもいただければ幸いです。♪

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