マッシーパパの遠吠え

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日韓に高まる「核」防衛構想にあわてる米国、「核の傘」を改めて強調!?

2009-05-29 13:40:40 | Weblog

クリントン米国務長官は27日、韓国の「大量破壊兵器拡散阻止構想」(PSI)への全面参加を北朝鮮が「宣戦布告とみなす」と発表した点に触れ、「米国が韓国と日本の防衛の任務を常に持つことを強調したい」と言明、「我々は同盟国の責務として(日韓両国の防衛を)重視している」と述べたという(http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090528-OYT1T00382.htm)。

因みにPSIとは「大量破壊兵器・ミサイル及びそれらの関連物資の拡散を、国際法・国内法の範囲内で、参加国が共同して阻止しようとする取り組み。そして、これまで北朝鮮に気兼ねして見送っていた韓国が、先日の核実験に呼応して参加を宣言。

これに対し、北朝鮮は「朝鮮戦争休戦協定の否定だ」と主張、北朝鮮も同協定に「もはや拘束されない」とした上で、黄海の南北境界水域にある韓国側の5つの島に関する法的地位や、船舶の安全航行は「担保(保証)できなくなる」と警告していた・・。という背景を踏まえて、米国が日韓に、「核の傘」を宣言したということのようだ。

処で、これって、どこかで聞いた話と思いません?

ハイ、3年前の北の核実験で、米国のライス国務長官が緊急来日(06年10月18日)して「米国は日本に対して、安全の保障を完全な形で、行えるだけの能力も方針も兼ね備えています」と約束。それも麻生総理が外相の時でしたよね(http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1161164254/)・・。

要するに、核を持たない日本や韓国に対して、アメリカの抑止力としての「核の傘」を確約することで、北東アジアでの新たな核保有論が出ることをけん制する目的だったと思う。

又、この時には中川昭一の「非核三原則は国民との重い約束だ。しかし、最近の北朝鮮の核兵器実験の動向を受けて、この約束を見直すべきかどうか議論を尽くすべきだ」というアドバルーン発言が全世界を驚かした。だからこそ、ブッシュが驚いて態々、ライスを寄こし、日本政府をなだめすかしたということ(?)・・。

「歴史は繰り返す」何とかで、二度目の核実験で一層、日韓双方に、勇ましい論議が高まってきたので、今度はオバマも同じ手に出たのだろう。

そら~、そうだよね。お隣の韓国はともかくも、米国としては日本にその気になられては困る。そのままそっと現状維持して貰う方が在日基地や思いやり予算を自由に使えて好都合。しかも、北の脅威が大きければ大きいほど、無用の長物のミサイル迎撃システムを売り込める。

それが、民主党政権に交代、自前で防衛体制を再構築され、米軍の協力は、「第7艦隊」だけのプレゼンスでよい(?)となればもう大変。

折角の地政学的に最高の日本の基地も、しかも同盟国の駐米軍の中で最も気前のいい思いやり予算もなくす羽目になりかねない。ここは口先だけでも、「核の傘」を強調しておかないとまずくなるということでないだろうか・・。

でも、日本もそう、お人よしばかりでなくなったようだ。自民党の山本一太氏をリーダーに「北朝鮮に対する抑止力強化を考える会(仮称)」が先日、発足、「日本の敵地(策源地)攻撃能力」を研究しだしている。

まだ、メンバーは彼を含めて7名とかで、さびしいものだが、それでも昨日28日、参院予算委員会にこの問題を持ち出すことに成功。麻生総理から「敵基地攻撃能力」について、「他に手段がないと認められる限りで、敵の誘導弾の基地をたたくことは法理的に認められ、自衛の範囲に含まれる可能性がある、というのは1956年(の鳩山一郎首相答弁時)から同じだ。先制攻撃とは違う」との言質を引き出している。

ただ、閣下は、「現実の自衛隊は敵基地攻撃を目的とした装備体系を保有していない。日米安保をきちんとして、日本の平和と安全を期することが基本だ」と語ったようだが(http://news.livedoor.com/article/detail/4175131/)・・。

「この言、良ろし」だ。それにしてもマッシーパパが麻生総理をほめたのはひょっとしてはじめてかも!・・。

一方、気に入らないのは27日の鳩山代表の「ぶら下がり」の、「敵地攻撃は慎むべき議論」との発言。

前代表が「米軍は第7艦隊だけでよい」といってるのと大いに矛盾(?)、いくら操り人形といわれるのが嫌としても、せめて、浅野慶一郎氏とよく相談してみるとでも言ってもらいたかった。

なぜなら、民主の次の内閣防衛相・浅野氏は25日のテレビ朝日の番組で、「北朝鮮のノドンが全部飛んできたら撃ち落とせない。ミサイル防衛は機能していない」と指摘。「核兵器は持つべきではないが、相手の基地をたたく能力を持っておかないとリスクをヘッジ(回避)できない」と述べ、敵基地攻撃能力の保有が必要との考えを示しているからだ(http://www.asahi.com/politics/update/0425/TKY200904250072.html)。

ま~、倒閣には極左の共産や社民の協力も必要なのはわかる。だからといって、彼らのいう、「専守防衛」一辺倒では、北朝鮮のような気違いを隣国に持って、自国民の安全は守れない。

しかも、極左の嫌がるアメリカさんにおんぶに抱っこでは片腹も痛いし、カネをむしりとられるだけ。それに、世界のどこに、自国の安全を金で買う馬鹿がいるというのだ。

もういい加減、教条主義から目を覚まさないと、自民党の一面広告に、「憲法や安全保障について、党内の考えは一致していますか」と揶揄されてしまうのだ。

いやそれだけでない。折角、選挙に勝って鳩山政権がスタートしても、しょっぱなから「閣内不一致」と槍玉に挙げられるのが落ち。悪いことを言わないから民主党も自民に遅れず、敵基地攻撃の検討準備に入ってはどうだろう!・・。

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