マッシーパパの遠吠え

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2008年ヒット商品のキーワードは「家チカ」「家ナカ」!?

2008-11-30 09:42:20 | Weblog

先日、「日経トレンディ」の「2008年ヒット商品ベスト10」が①「プライベートブランド(PB)」 ②「Eee PC」 ③「Wii Fit」 ④「アウトレットモール」 ⑤「ZERO系飲料 」 ⑥ 「鉄道博物館 」 ⑦「BBクリーム 」 ⑧「H&M 」 ⑨「ブルーレイ・ディスクレコーダー(BD)」 ⑩「ケシポン」だったと紹介した。

さて、この手の調査は他にも電通やSMBCコンサルティングなど、似たものがあるが、その電通が26日、「消費者が選んだ2008年話題・注目商品」を発表した。ベストテンは以下のとおりである。 ①「新感覚コントローラTVゲーム」(Wii) ②「崖の上のポニョ」 ③「地デジ対応大画面薄型テレビ」 ④「割安商品」(プライベート商品アウトレットモール) ⑤「ペンタッチ携帯ゲーム」(ニンテンドーDS) ⑥「ワンセグ対応端末」 ⑦「電子マネー」 ⑧「タレント牧場生キャラメル」 ⑨「コンパクトデジタルカメラ」 ⑩「エコグッズ」(http://japan.cnet.com/review/news/story/0,3800080055,20384313,00.htm)

そして、SMBCコンサルティングも27日、「2008年のヒット商品番付」を【横綱】不在として以下、【大関】〈東〉「アウトレットモール」〈西〉「5万円パソコン」 【関脇】〈東〉「篤姫」〈西〉花畑牧場「生キャラメル」 【小結】〈東〉「ランニング&自転車」〈西〉「Wii Fit 【前頭1】〈東〉「モンスターハンター」〈西〉「崖の上のポニョ」などの番付を発表している(http://www.excite.co.jp/News/economy/20081128/Itmedia_makoto_20081128097.html)。

言うまでもないが、同じ「ヒット商品」という切り口で調査するから、三社の選んだものに似た傾向はどうしても否めない。たとえば、「Wii Fit」、「アウトレットモール」、「5万円パソコン」「崖の上のポニョ」、「生キャラメル」など、いずれも高位置にランクインしているのがそれだ。

ただそれも、厳密に見ていくと、順位が微妙に異なったり、まったく、他に出てこない特有のものも結構認められる。たとえば、SMCBの関脇である「篤姫」は電通の17位、日経のランク外だったりし、日経のトップの「プライベートブランド」は電通こそ、「割安商品」という括りで4位、SMBCにいたっては番付外である。いや、それだけでなく、「BBクリーム(7位)」「ケシポン(10位)」など、他には全然見受けられない。又、SMBCの小結、「ランニング&自転車」や前頭の「モンスターハンター」も同様に他にないなどなど。

ではこの違いは何に起因するのであろうか?いつもの詮索癖が沸いてきた・・。

どうやら、そのひとつは調査方法の違いにあるようだ。つまり、「電通」のように、「消費者が直接選んだ」か「日経」や「SMBC」のように、専門家が選んだかの違い。そして、その専門家も日経のように、「売れ行き」「新規性」「市場創出性」「影響力」の4項目に沿って、総合的に判定するのに対し、SMBCは出荷台数や売上高実績だけでなく、その商品がマーケットに与えた意義や影響力、成長性などを総合的に判断するそうだ。ま~、その辺が微妙な差になって違いが出てくるのかもね・・。

そして、当然、選んだ商品が異なれば、その分析結果にも三者三様に違いが現れて当然である。いわく、「日経」の編集長は「今年の特徴は、①低価格商品、低価格ブランドの健闘が目立つ。しかも、『安いから利用する』のではなく、『安くて品質にも満足できるから買う』という風に意識が変わっている」という。

又、電通は「大ヒットは少なく、家庭で使う商品が多い。生活を守るため、消費者が無駄使いをしない姿勢を認めている」と・・。

一方、SMBCは「生活防衛意識を反映し『家チカ(家の近く)』『家ナカ(家の中)』関連の人気商品が目立った」と分析。さらに「価格」「安全」「エコ」「健康」「交流」をキーワードに挙げ、「これは2009年も続くと見られ、ヒット商品もこれらのテーマから生まれるだろう」とも・・。

処で、「家チカ、家ナカ」と聞きなれない言葉を耳にするが、どうやら意味合いは、商品・サービスの対象が「家庭」の「中」か「近い」ところに求められだしたということのようだ。たとえて言うなら、お出かけは、「アウトレットモール」や「鉄道博物館」など近いところで間に合わせ、あるいは映画館で「崖の上のポニョ」を見るか、はたまた、ランニング&自転車で健康増進に勤める。そして、家にいるときも、家族そろって、「Wii Fit」に興じ、「北京オリンピック」や「おバカキャラ」をテレビで楽しむ。あるいは「5万円のパソコン」で以て、「モンスターハンター」ゲームで暇つぶしする等々。まったく、家チカ、家ナカ三昧で明け暮れたというのだろうか・・。

それにしても、さすが、マーケティングの権威だけあってネーミングがうまい。でも、これって、どこかで聞いたと思ったら、2003年の日経MJヒット商品番付の「東の関脇」でランクインした「駅ナカ」であり、賃貸マンションのチラシに載る、駅から歩いて〇分の「駅チカ」バージョンじゃん!・・。

ともあれ、今年を振り返るにはヒット商品を見るに限る。何が流行し、経済や社会がどう変遷したかが一目瞭然。この駅ナカだって、世間に話題になって、早5年、今では、駅の中にミニスーパーまでできるご時世で、すっかり定着。きっと、「家チカ、家ナカ」も無策な自公政権が続く限り、ヒットし続け、一層、不況から脱しきれないのでは・・。

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