マッシーパパの遠吠え

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茨城県議選惨敗で石破氏「民主党に政権担当能力なし」というが目くそ鼻くそ笑うのもどうかと思うのですが

2010-12-16 21:00:27 | Weblog
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茨城県議選で石破氏「民主党的なるものが否定された」』と「産経」の記事。

どうやら、この御仁、「この選挙が日本の政治はどうあるべきかを問う選挙で、惨敗の結果は政権担当能力がないと否定された証拠」といいたいらしい。

いやはや、目くそ鼻くその類で、それこそ「あんたには言われたくない」と誰かさんの舌打ちが聞こえてきそう・・。

処で、よくわからないのは「政権担当能力」という言葉。最近、野党だけでなく、政治評論家もこの言葉を好んで使うのだが、今ひとつ定義が定かでない。

少なくとも口にする限りは、具体的な事例と誰に比べて劣るのかを明確にしないと、前述の石破氏のようにチンケな話になる。

ま~、偶々だが、同じ「産経」には「民主党に政権担当能力なし 東大・御厨貴教授講演」の記事があって、そこでは、

与党経験のない民主党政権が誕生して約1年が過ぎたが、さまざまな矛盾が一気に噴出し、政権担当能力がないことを露呈した」とあるから、おそらく「経験」とか「矛盾の露呈」がキーワードになるのかも。

又、このほかにも、TVでよく聞くのは「民主党は野党時代が長く、政権批判だけしていればよかったので今も野党ボケ。逆に自民党は与党ボケで与党民主を攻めきれない」とか、「外交、防衛の対応を見ていると頼りなくて、不安である」というものだが、これも「能力不足」とみる根拠のようである。

でも、まだ、どこかしっくりとしない

というのは、その論理だけで突き詰めれば、「経験だけが豊富な自民党」に任せれば少なくとも「頼りなくて不安」は解決するということになってしまうからだ。

それでは、自公政権の「官僚内閣制」や「公共工事のばら撒きによる政官財癒着政治」は御免だと、政権交代したことの意味がなくなってしまうのである。

つまり、一番肝心なことは、長期自公政権で堕落した官僚丸投げの政治ではなく、政治家主導の政策が実行できるのかであり、決して、官僚や財界、労働組合のいいままになる政治でないはず。

さらに言えば、国民目線で国の政治が行えるかどうかでないだろうか?

では、その意味でもう一度、民主党にその条件が整っているかを検証してみよう

まず、政治家に必用な「有言実行」はどうであろう。

管内閣は一番に「有言実行内閣」でありたいとうたったが、やっていることはま逆。何しろ、政権交代で国民と約束した「マニフェスト」にしてからが、「詐欺」といわれる有様なのだ。

ましてや、鳩山前総理など、「辞める」と宣言して、すぐに撤回する「有言不実行」ぶりはその際たるものであろう。

次に政治家に必用な「責任」であるが、これは鳩山前政権でもひどかったが、管政権は尚ひどい。何しろ、参院選惨敗の責任にほおかぶりしたほどだから、彼に、「恥を知る」心は皆無でなかろうか?

勿論、「言った事はやらない」、「責任は取らない」のだから国民の「信頼」など皆無。ジュンイチロー氏が「政治家は信なくば立たず」といったことなどどこ吹く風。

民主党の元凶、小沢氏は「世論はニコニコ動画にあり」と聞く耳持たず、仙石御仁はというと、尖閣問題で勝手に世論を我田引水する得手勝手ぶり。

このどこに、国民の「信」を得られるといえようか・・。

今ひとつが、「信念」。政治主導を見せかけるため、確たる考えを持ち合わせないのに消費税アップやTPP問題など、発表し、党内から反対論が出るとたちまちトーンダウン。あるいは言った言葉をひっくりかえすのもたびたびである。

但し、信念はない代わりに執念はある。「支持率が1%になっても総理の席だけは離さない」と平気で言うくらいなのだ。

次に、民主政治の枢要である「万機公論に決すべし」はどうであろう。

民主党はご案内のように、議論しない、議論しても何も決まらない。仮に決まったといえば、「玉虫色」、「結論先延ばし」、「総論あって各論なし」などなど。

その典型が小沢の政倫審招致問題で、役員会で決めたのが「小沢と話し合うのを幹事長一任する」だって。

どこの組織で、トップが一兵卒と話し合うのに役員会議にかける? そのこと自体が異常。政権をになう資格ありやといいたい。

或いは、来年度から3歳未満に限って月額2万円を支給する子供手当て(2400億円)や法人税5%引き下げ(1兆5000億円)の財源を先送りして平気でいるのも議論しても何も決まらない典型では・・。

しかも、その一兵卒が党で一番の権力を持っているというのもこれ又、けったいな話で、その上、この親分、いたって、政治より政局、政争が大の好き。

何しろ、好きな言葉が、「一兵卒」「人民開放軍野戦司令官」「非常時」、嫌いな言葉が「世論」「国民目線」。

だからこそ、どの党にもあるはずの党の「綱領」がない。方針やルールを決めると、小うるさく突っ込まれるので困る。

彼にとって、人民軍のように「法治」でなく「人治」のほうが、チルドレンを手なずけるのにも都合がよいからである。

そのいい例が先日の参議院選。ただ勝てばいいと、人気者、タレントをかき集め、何を選挙で訴えるのか、国会で何をしたいのか抱負を語るまでもなく、「○○をよろしく」と媚を売っただけ。

こんな連中がのさばっているからか、誰かさんのように、政治資金で娘のゴルフツアーに参加。平気で政治資金収支報告書に記載するバカや、「二束のわらじ」を売り物に立候補し、当選したら古いボロボロのわらじをシャーシャーと捨てる恥知らずがゾロゾロ。

言うならば、民主に政権担当能力があるや否やという以前に、民主の議員の質の問題が論じられるべきなのである。

このことは、エントリー『民主の議員の質の悪さは粗製濫造のせい? それともほかに何か理由でも・・(http://massypapa.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/post-34ee.html)』でも述べたところだが、まず、このあたりから正していかないと、政権担当能力の真の問題に行き着かないのではなかろうか?

勿論、野党も石破氏のような、いまだに「昔の名前で出ています」がのさばっているようでは政権奪取も容易でないだろう。

やっぱ、フレッシュな新しい層を中心に政党再編がなされてこそ、真に「政権担当能力」を具備した政権が実現することになるのではないだろうか?

最後までお付き合いいただきありがとうございました。ご批判ご賛同、なんでもいいですからコメントもいただければ幸いです。♪

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