ましこノート

参議院議員・増子輝彦が日々思うことを書きつらねています。(メールマガジンでも配信中)

両院議長あっせん

2008年01月30日 | ましこノート
自民党のつなぎ法案提出により混乱していた国会は
「両院議長あっせん」により正常化した。
内容は①総予算及び歳入法案の審査に当たっては、公聴会や
参考人質疑を含む、徹底した審議を行ったうえで、年度内に
一定の結論を得るものとする。②国会審議を通し、税法につ
いて各党間で合意が得られたものについては、立法府におい
て修正する。③1、2について、両院議長の下で、与野党間
で明確な同意が得られた場合は、いわゆるセイフティネット
(ブリッジ)法案は取下げる。要すれば、つなぎ法案を取下
げるかわり、3月31日までの年度内に予算を成立させる、
暫定税率については、期間を10年間維持するを5年ぐらい
に短縮する。2倍になっている税率を半分にする等で、修正し
て継続する事である。
民主党はつなぎ法案を取下げさせて面子を保ち成果を強調する、
自民党は年度内予算成立を確実にし、暫定税率も修正はするが
維持出来る果実を得た。損得勘定からいえば、自民党が圧倒的
に得をして、民主党は中身のない表明上の面子だけ得て、敗北
である。しかしながら、国会上は今回両院議長あっせんでまと
まってよかった。国会審議を通じ民主党の成果を挙げ、政権担
当能力を国民に示すことにより、信頼を得る事が重要である。
小沢代表の求心力が弱まるかもしれないし、解散は、来年任期
満了に近くまでないだろう。