庭で座ってのいろんな思い

庭の四季で花や木との語らいを写真とともに思いついたら記載する

3回目の奈良ボラ

2011-02-23 | ボランティア活動
昨日、友だちの出口君のしている、奈良のニコニコハウスへ、ボランティアへ行きました。
御座候を15個お土産に持って行きました。数が足らなかったら、半分に切って食べてもらったらいいわ、と思っていましたら足りたようでした。

桃太郎の紙芝居2本・バルーンアート・マジックの三本立てを1時間半してきました。

紙芝居は、普通の方が受け、絵本寄席の方は高齢者にはやや受け、のようでした。
ある程度予想していたので、最後の“落語のおち”のところで、「ここで笑う」と書いたプラカードを揚げて無理やり笑わせました。(笑いには成功)

風船のバルーンアートでは、別のところで前にもしたように、針でつついて大きな音がするように、“バ~ン”と風船を割って、「こんなに大きな音がするので、気を付けて下さい。」と言ってから始めました。
そして、バルーンアート初心者用のイヌを、見本に教えながら作りました。
案の定、教える前の破裂音に、『わぁ~』と驚きましたが、途中で3人の人たちが“バ~ン”と風船を割ったときに、それが予防注射の様になったようで、生徒達は大丈夫でした。
このハラハラ、ドキドキ、が心臓の送り出す血液の循環に良いのだろうなぁ、と思いながら見ていました。

次に、手品では、一枚の洗面器があっという間に二枚になる手品と、出口君の注文の、見ている人の希望する色のハトが帽子から出る手品を、初めにしました。
あまり単純なので、見ている人が怒られないかなぁ、と思っていましたが、かえってこれが喜ばれました。「俺もするから、その洗面器かしてえなぁ。」という人もいました。
そうなんです、見ている人も参加して楽しむことが大事なのです。吾輩が一番心がけているのが、この“参加型“なのです。(大成功)
他の人が引いてたトランプを当てる手品を、出口君にふりました。「そんなん、わからへんわぁ。」と言いながらも、分かる簡単な手品をしてから、より難しいことすると、ビックリする手品になることも、マジックの楽しみのように思えました。
また、以前にしたことがある手品も、綺麗なハンカチを使ったりして、方法を変えることで、「見たことがない手品やなぁ。」と思ってもらえるようでした。
例えば、自分の誕生日を紙に書いてもらい、カードを使ってそれを当てる手品では、「なんで、私の誕生日を、あの人が知ってはるんやろう?」と言い続ける人もいました。

それから、赤い水が透明になる手品は、子どもでも高齢者でも、大受けのようでした。
そんなこんなで、『プロの手品師や!』と背中に言われながら、帰宅しました。
そんなんやったら、「手品教室へ習いに行かなアカンのかなあ。」と思わずにはいられませんが・・・・

我家の梅の花が、初めて咲いた日のボランティアでした。
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桃太郎の紙芝居(3)

2011-02-16 | 高齢クラブ
また、高齢クラブ定例会の「絵本寄席桃太郎」のことです。

桃太郎などのむかし話にはいろいろな教えがあるものです。
父・母に点を付けて、“ぢぢ”・“ばば”と云って、お爺さんは山へ柴刈・お婆さん海を意味する川へ洗濯に行ったのは、『父の恩は山よりも高い』・『母の恩は海よりも深い』 ということの教えです。
桃太郎が、お供に犬と猿とキジの3匹を連れて行ったのは、犬の3日飼われると恩を忘れないという“仁義”・猿知恵とも云われる“知恵”・キジは鬼の目を攻撃するので、悪へ怯まずにむかっていく“勇気“があります。だから、人間は、この『“知・仁・勇”というものを備えなければならない。』 という教えです。
鬼が島へ行って宝物を持って帰ってくるのは、世間と云う“鬼の様な”厳しい会社努めをして、子どもが、宝物である給料をもらってきて、お父さん・お母さんに孝行するという意味があります。

むかし話や絵本も、読み方・見方によって、面白いものだと思いました。
作家の柳田邦夫さんが絵本のことを、「絵本は人生で3度読む。幼い時・親になった時・人生の後半にさしかかった時。」と書いています。

また、桃太郎の話は、お土産の“きび団子”の岡山県の話ですので、駅前に、犬・猿・キジを連れた桃太郎像があるそうです。
そして、岡山県シンボル(県の花、県の鳥、県の木)は、桃の花・キジ・赤松でした。また、大阪の花はうめ・さくらそう、木は銀杏、鳥は百舌鳥です。それに地元では、市役所で聞くと、花はキク、木はイチョウ、鳥は決まっていないということでした。吾輩は、ウグイスを市の鳥に提案しようと思っています。

さらに、桃太郎の歌は、文部省唱歌で、明治44年に『尋常小学唱歌音楽教科書第一学年用』で発表されました。作曲は岡野貞一さんで、『故郷(ふるさと)』、『春が来た』、『春の小川』、『朧月夜(おぼろづきよ)』等を作曲した方です。
歌詞は、桃太郎が、お婆さんから黍団子を貰って、イヌ、サル、キジを従え、鬼ヶ島まで鬼を退治しに行く物語になっています。

桃太郎の話で、驚いたことには、明治時代初期までのストーリーは、桃を食べて若返ったお爺さんとお婆さんの間に桃太郎が出来たという話です。
この桃を食べて若返るというのは、伝説や神話にもあって、桃は邪気を祓い不老不死の力を与える霊力のある果実、とされています。
また、山奥に住む仙人が長生するのは桃を食べていたらしく、桃太郎の桃は、こうした霊力のある桃が山から流れて来たものとも考えられているそうです。
そういえば、中華料理店で、桃を描いている花瓶や、中国製陶器の桃の木を飾ってあるのを見たことがあります。空港でも、中国人が大量の桃を持って帰国するのも見たこともあります。中国人は桃が大好きなようです。
今年は、なんだか、桃のできる時期(8から9月)が、待ち遠しいような気がしました。

最後に、「くさかった」・「若返りの水」・「その後の桃太郎」の話を簡単に紹介して、その日の定例会の出演を終わりました。
来週の奈良でのボランティアにも、楽しんでくれそうなので、この紙芝居を使おうと思っています。
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桃太郎の紙芝居(2)

2011-02-16 | 高齢クラブ
さて、高齢クラブの「絵本寄席桃太郎」の台本は、以下のとおりです。

エ~、一席お付き合いを願います
お子さんを寝かせ付ける時、よく『むかしむかしあるところにお爺さんとお婆さんがおりました』なんて話をしてあげますと、昔のお子さんは、もう話が終わるか終らないかのうちに、すぅーと寝てしまいました。「へぇ~、子どもなんてのは罪がないなぁ~」なんて云っておりましたが、近頃の子どもさんは、こんなんじゃありません・・・
親「キン坊!ええからそこへ横になって、お父さんの面白い話を聞きながら寝てしまいな!」
子「エッ面白いお話。へぇ~どんなのかなぁ?地球の温暖化対策?」(笑)
親「知らないよそんなもの!お父さんのは『むかし、むかし・・・・』と云うやつだよ。」
子「『むかし、むかし・・・?』へぇ~、年号いつごろ?」(笑)
親「年号?年号なんかないよ。」
子「だってさぁ、古ければ、元亀・天正とか、近ければ、明治・大正・昭和とか?」
親「そんなのなんにも無いの。昔から『むかし、むかし・・・』でやっているんだ。むかし、むかしあるところに・・・・」 
子「あるところって、どこ?」
親「あるところは、あるところだ。」
子「だってさぁ、住所とか郵便番号がないと、手紙とか荷物が届かないでしょう。」(笑)
親「届かなくてもいいの、そんなものは。そこに、お爺さんとお婆さんが住んでいたんだ。」
子「お爺さんの名前は、何というの?」(笑)
親「名前なんか無いんだ。」
子「なんで?」
親「貧乏だからだ。」
子「はぁー、貧乏だと名前がないの?ふぅ~ん。お父さんはなんであるの?」(笑)
親「うるさいな!この野郎は。黙って聞いてろ!お爺さんが山へ柴刈りに行って、お婆さんは川へ洗濯に行ったんだ。お婆さん川で一生懸命に洗濯をしていると、川上の方から大きな桃が、どんぶらこ~どんぶらこ~と流れて来たんだ。それを家へ持って帰ってポ~ンと割ってみると、中からかわいらしい男の子が生まれた。その子が段々大きくなって、桃太郎という強い子になった。犬と猿とキジ、この3匹をお供に連れて、鬼が島へ鬼退治に行った。鬼を散々コテンパーにやっつけて、鬼の宝物をうーんと持って帰って来て、おじいさんとおばあさんに親孝行をした。どうだ!エッ、面白かっただろう。寝てしまえ!」
子「そんなくだらない話聞かされたら、神経が高ぶって眠れないよ。僕ちょっと起こさしてもらうけどね。それ桃太郎という話でしょう。学校の先生に聞いたことがあるのだけど。お父さんさっき『むかし・むかし・・・』って云ってたでしょう。あれはね本当は年号を付けて子どもに語って聞かせてあげてもいいんだけど、年号を付けると話が堅ぐるしくなるでしょ。だからあそこんとこは、わざと『むかし・むかし・・・』とやわらかく枕詞で始まるようにしているんだって。」
親「う~ん、それでむかし・むかし・・・で始まってるのか。」
子「そうだよ。『あるところ・・・』これも北海道でも九州でもどこでもいいんだって。でも、どこの子どもにでも分かるように“あるところ”と云ってぼやかしてあるんだって。これがこのお話を作った人の賢いところなんだよ。」
親「そうか、それで『あるところ』か。」
子「『お爺さんとお婆さん』これ本当はね『お父さんとお母さん』(ちちとはは) なんだよ。でも、子どもに親しみやすいようにと云うので 『ちち』に点を付けて“ぢぢ”、『はは』に点を付けて“ばば”と云うのだよ。」
親「そうか、それで『お爺さんとお婆さん』か。お母さん!お前もこっちへ来て一緒に聞けよ、ためになるんだから。」
子「“父の恩は山よりも高い”と云うでしょう。だから、お爺さんは山へ柴刈りに行った。“母の恩は海よりも深い”海に洗濯に行くわけにはいかないから、川へ洗濯に行ったの。川で洗濯をしていると、川上の方から桃が流れてきて、それをポーンと割って見たら中から赤ちゃんが生まれたって云うのでしょう。お父さん、桃の中からいちいち赤手ちゃんが生まれてきたら、その時期になったら、果物屋の前、赤ん坊だらけになってしまうだろう。“桃のようなかわいらしい男の子が生まれましたよ”ってことなんだよ。その男の子が桃太郎という強い子になって、犬と猿とキジこの3匹を連れて行くのでしょ。これにも意味があるのだよ。」
親「何だって?」
子「“犬は3日飼われると恩を忘れない”という“仁義”があるでしょう。“猿は猿知恵”と云って“知恵”があり、キジは“勇気“があるので。人間この『“知・仁・勇”というものを備えていなきゃいけませんよ』という教えだって。
鬼が住んでいるような鬼が島?そんなの地球上にはないのだよ。鬼が島とは、よく世間のことを“鬼の様な”って云うでしょう。それを例えて鬼が島なの。そこで宝物を持って帰ってくる、つまり、働いたものを持って帰って来て、お給金のこと、お爺さんとお婆さん、つまり、お父さんとお母さんに孝行したと云う、こういう結構なお話なんだよ。それを、お父さんみたいに意味も分からず、ペラペラ・ペラペラ喋ったら、このお話を作った人可哀そうでしょうが。ねえ、お父さんそこのこと分かってるの?ねえ、お父さん!
お父さん!あれぇ~お父さん寝ちゃったの?へぇ~親なんて、罪がねえなぁ~」(笑)
おしまい!
最後までお付き合い、ありがとうございました。 

また、次回へ続きます。
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桃太郎の紙芝居(1) 

2011-02-16 | 高齢クラブ
高齢クラブ定例会で、「桃太郎」の紙芝居を2本しました。
紙芝居の枠、それに「むかしばなし桃太郎」の紙芝居を、家人に近所の小学校で借りてもらいました。
もう一つは、テレビの絵本寄席をビデオにとって、それをデジカメで映して、ポスターサイズにコピーして、紙芝居を作りました。

一つ目の「むかしばなし」の方は、図書館で借りた童謡桃太郎CDをながしながら、カセットテープで取った子どもの語りに合わせて、紙芝居をめくりました。
紙芝居を見て、童心に帰ったのか、終わったら拍手をもらいました。
そして、「黄金バットの紙芝居はないやろか?」と誰かが言いました。

続いて二つ目は、我輩が製作した絵本寄席の紙芝居をしました。
一応、著作権があるかもしれないので、「テレビで放映していたものを、こうこうして作ったものです。」と説明しました。
その後、蒲鉾板の拍子木を鳴らしてから、桃太郎の絵本寄席を始めました。
次回へ続きます。

追伸;
桃太郎の歌
桃太郎さん 桃太郎さん  お腰につけたキビダンゴ  一つわたしに 下さいな
やりましょう やりましょう  これから鬼の征伐に  ついて行くなら やりましょう
行きましょう 行きましょう  あなたについて どこまでも  家来になって 行きましょう

そりゃ進め そりゃ進め  一度に攻めて攻めやぶり  つぶしてしまえ 鬼が島
おもしろい おもしろい  のこらず鬼を攻めふせて  分捕物(ぶんどりもの)をえんやらや
万万歳 万万歳  お伴の犬や猿キジは  勇んで車を えんやらや  

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