マージャンではありません。1年かけて四国お遍路の旅が終わりました。
結願は88番大窪寺までお参りしたこと、満願は1番霊山寺へその報告をしたことでした。
お大師さんのおかげで、お参りの時はいつも天気で、雨の中でロウソク・線香をつけることなく12回終えたことを先達さんに話したら、なんと運が良いことかと非常に驚いておられました。
不思議なことに、台風も予報より早く八丈島の方へ通り過ぎたり、直前まで降っていた雨がやんだりしたのは、きっと、お大師さんのおかげだと思われていることでしょう。
今回の先達さんは、ヤオさんという名前の兵庫県のお寺のお坊さんで、心の広い方でした。お寺へのお賽銭は、その人の気持ちなので1円でも1千万円でも同じ値打ちですよ、とおっしゃいました。
昔に、僕のお祖父さんが話していたことを思い出しました。それは、「お供えはいらん、お参りに来てくれるだけで良い。」という言葉と同じでした。
今の宗教は、お供えを強要することが多いように思います。
それから、今回の先達さんは、白装束や袈裟などは一切強要することなく、楽しくお参りしてもらうことに努めている、とおっしゃっていました。皆さんが出来ないことは、私が全て代わりに頼んでおきます、ともおっしゃっていました。
だから、最後の旅行社アンケートには、空海のような先達さんで良かった、と書いておきました。
さて、お参りのことですが、我が家はいつもどうりに朝早く、「起きているか~?」と1階から高齢者の大きな声が響き渡り、最後のお遍路のたびが始まりました。ただただ、この高齢者が1年間元気に留守をしてくれたことを感謝しています。
お遍路の最終回は、天気予報どうり、あいにくの雨が降っていました。駅までは傘が要りましたが、集合場所のナンバへ到着しバスで出発すると、去年の第1回目の7月と同様に、雨はあがりました。
阪神高速道路から山陽道を走り、瀬戸大橋を渡って、坂出のレストランで昼食を取り、第79番天皇寺から参拝をしました。続いて、山の上で階段がたくさんある81番白峰寺・82番根香寺、さらに、平地にある80番国分寺・83番一宮寺へと、1日目は5カ寺へお参りしました。
国分寺は、阿波・土佐・伊予・讃岐の国と各地にある、県庁のようなお寺でした。なお、ここの大師堂は、売店の中にありました。いや、大師堂の中に売店もありました。
また、一宮寺には、地獄の釜の音が聞こえるところがあり、頭を突っ込んでゴロゴロ・グラグラという音を聞いてきました。悪人がここへ頭を突っ込むと、石の両扉が閉じて、頭が抜けなくなるそうです。今回の参拝者全員の頭は、この石扉に挟まれなかったので、皆が善人だったようです。
5時過ぎにようやく1日目のお参りを終え、高松市内のホテルに着いたのは6時前でした。
ホテルの部屋へ入り、すぐに親戚のタニガキさんに電話をして、グループの夕食を終えてから、タクシー10分ぐらいでお家を訪問しました。
方角がわからないので、携帯電話で場所を聞いている時に、タクシーの運転手さんに代わると、「はい!運転手さんです」と自ら答えたので、皆で笑ってしまいました。
奥さんが犬を連れて、途中まで探しに来てくれました。
再会は10年ぶりぐらいでした。タニガキさんは、奥さんの母親(88才)と同居していました。彼女は、介護2級だそうです。
同じ京都府ですが、谷垣貞一議員の親戚でないとのことでした。
そこでは、アルバムから探してきて、若い頃の母親ジツエはん (20才)の写真を見せてもらうことができました。
車で送ってもらい、ホテルへ帰ったとき、添乗員さんに出会いました。「何処へ行ってきたの?」と聞かれたので、冗談で、「ちょっと六本木まで行ってきました。」と言うと、ビックリして目を丸くしていました。
かくして1日目が終わりました。疲れたので、次回に続きます。