■公開:1969年
■監督:坪島孝
■主演:藤田まこと、園まり、他
松本清張の短編小説「たづたづし」を映画化した「愛のきずな」を見ました。この映画、シリアスな展開を見せているかと思うと時折半分ギャグを盛り込んだような部分も盛り込まれていて、それが面白くて途中何度か声を出して笑ってしまいました。主演は藤田まことと園まり、この二人が絶妙な感覚でいい味を出しているので、映画にギャグ的要素が挿入されても本来のテーマから脱線してしまいかねないところをそうならないよう反らさずに支えていたようにも思いました。
藤田まことは如何にもというサラリーマンという役所をを演じていて、そのうだつの上がらないような雰囲気は、のちの必殺シリーズの中村主水に通じているものが見られました。一方の園まりは、ボクは名前を聞いたことがある程度であったのですが、コケティッシュな雰囲気が可愛くて、こんな人だったんだと。兎に角、映画における笑いのポイントが絶妙なので、監督の坪島孝を調べるとクレイジーキャッツ(植木等らのコメディ集団)の映画を作っているのがわかりました。なるほどそれでギャグに持って行く間が上手いのかと納得です。
映画は小説と違い独自の展開を見せます。浮気をする男は小説では身の保全に成功しますが、映画ではそうはいかず自分の身を滅ぼしてしまいます。女は女で、ひっそりと暮らすのではなく、すべて吹っ切れたかあるいは悟ったかののように、いつぞやか男と知り合った同じシチュエーションで他の男に乗り換えていこうとする。吹っ切れた女は強し、映画では女に小悪魔的な性格を付加しています。可愛いだけで見せられるお飾りのような女はつまらないし、映画を見ている同性の女性だって賛否両論あろうとも少しくらいたくましくないと生きた人間に見えないだろうと思うし…。現実離れはしていますが意外と楽しめた作品でした。
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※「たづたづし」所収
■監督:坪島孝
■主演:藤田まこと、園まり、他
松本清張の短編小説「たづたづし」を映画化した「愛のきずな」を見ました。この映画、シリアスな展開を見せているかと思うと時折半分ギャグを盛り込んだような部分も盛り込まれていて、それが面白くて途中何度か声を出して笑ってしまいました。主演は藤田まことと園まり、この二人が絶妙な感覚でいい味を出しているので、映画にギャグ的要素が挿入されても本来のテーマから脱線してしまいかねないところをそうならないよう反らさずに支えていたようにも思いました。
藤田まことは如何にもというサラリーマンという役所をを演じていて、そのうだつの上がらないような雰囲気は、のちの必殺シリーズの中村主水に通じているものが見られました。一方の園まりは、ボクは名前を聞いたことがある程度であったのですが、コケティッシュな雰囲気が可愛くて、こんな人だったんだと。兎に角、映画における笑いのポイントが絶妙なので、監督の坪島孝を調べるとクレイジーキャッツ(植木等らのコメディ集団)の映画を作っているのがわかりました。なるほどそれでギャグに持って行く間が上手いのかと納得です。
映画は小説と違い独自の展開を見せます。浮気をする男は小説では身の保全に成功しますが、映画ではそうはいかず自分の身を滅ぼしてしまいます。女は女で、ひっそりと暮らすのではなく、すべて吹っ切れたかあるいは悟ったかののように、いつぞやか男と知り合った同じシチュエーションで他の男に乗り換えていこうとする。吹っ切れた女は強し、映画では女に小悪魔的な性格を付加しています。可愛いだけで見せられるお飾りのような女はつまらないし、映画を見ている同性の女性だって賛否両論あろうとも少しくらいたくましくないと生きた人間に見えないだろうと思うし…。現実離れはしていますが意外と楽しめた作品でした。
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