飾釦

飾釦(かざりぼたん)とは意匠を施されたお洒落な釦。生活に飾釦をと、もがきつつも綴るブログです。

1冊/週の新書・第30週・・・「溶けゆく日本人」産経新聞取材班(扶桑社新書)

2008-11-28 | 新書(読書)
★★「溶けゆく日本人」産経新聞取材班(扶桑社新書)★★

満員の電車に乗っていたら、横にすわっていた女の子が、コンビニで売っているおでんを食べはじめたからびっくりした。最近では電車の中で化粧をする子を見かけるのは馴れる光景となってしまい自分の部屋化?が進んで、おにぎりなどを食べている子を見かけることがある。プーンと海苔の匂いが漂ってくるので、それに気がつくのですが、おでんとなると箸でもって食べるわけですから、閉口してしまいます。ここまでくると女性としての恥じらいはどこへ行ってしまったのだろうかと思ってしまいます。

以前ところかまわず地べたに座り込む若者を見たとき、彼らが大人になって操縦する飛行機乗るのが怖いと感じたことがあります。緊張感のなさと持続力のなさが怖いと感じたのであります。若い世代が、どんどん節操もなく公共空間を“自分の部屋化”していくのは、いろんな要因があると思いますし、原因をどれと決めつけるには難しいことであるに違いありません。

この本はそうした変化していく日本人をレポートしたものです。本の冒頭に“かつて「菊の優美さ」にたとえられた高いモラル観が、さらに小泉八雲が礼賛した美しい礼節の数々が、日本人から急速に失われようとしている”とあるように、ボクたちは大人も子供も含めて、よき日本なるものが失われ、変わってきているのでしょうか?そうなっているとしたら、その変化のトレンドの直中にボクはいるわけで、人のことをとやかく言える立場ではありません。

自身のことを振り返ってみれば、若いときに比べると、少しは人の思いやりのありがたみを感じるようになってきました。公共空間におけるルールはマナーとして意識して守っていきたいと思うようにはなりました。しかし、どうでしょうか、ボクも若いときには節操もなくだらしなかったと思います。今時の若いもんはと言われていました。あるいは、今のボクは若い世代や老年の方々から見て、一言言いたくなるような行動をとっているかも知れません。年をとった分丸くなったなと思っている一方で、知らず知らずにモラルが低下しているのかもしれません。自己都合、自分本位で行動していることが多々あるかも知れません。

そもそも自分自身こそは、スタンダードでまっとうである、あるいは正当化して生きているのが人間であって、他者の行動は表層でしか理解できないのが本来の姿であるように思いますから、この本に書かれているようなモラルが低下しているんじゃないかという現象はきっと他人事としてしかとらえられないのではないかと感じることもあります。そう開き直ってしまうと困るんだ、それではなにも変わらないと言われそうですが、地球環境の問題とよく似て現実レベルでは、そうなんだと思ってしまいます。(他人をみて我が振り直せなのですが…)

ただ、このつかみどころのなく情報過多で不透明な時代の中で、感性が変化し、行動も変化していくことにより、どこかでボクたちは未来に向けて競争力も備えた幸せな自分たちでいることができるのであろうか?と思うことは時々あります。本日はとりとめもなくなってしまいましたが、この新書について金美齢による評が掲載された産経新聞の記事(6月5日/たまたま、それこそ仕事の休憩時間、コンビニで産経新聞を買い、書評を読んで気になったので切り取っておいたのです)に、“すべての日本人が反面教師として熟読すべきだ”と書いていたのが、そこまで言うのは大げさかなと思いますが、自分を映す鏡として注意していきたいと思いました。

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