仕事にデッドラインを設けて残業ゼロ、増収増益を連続して達成した経営者として著名な吉越浩一郎氏のリーダーに関する本を読みました。ここに書かれてあることは、いたって論理的でかつ合理的、そしてシンプルであると感じるのですが、いざ実行してみろとなると相当厳しく大変なことだと思います。目標達成のためにドライで妥協のない姿勢を貫かねばなりません。実際トリンプ時代にその噂を聞き付けて会社見学に訪れた企業は多くあり、吉越氏はオープンな姿勢で包み隠さず見せたそうですが、同じように実施できた企業は聞いたことがないと書いてあります。それはどういうことかというと、言うは安し行うは難し、実行はなかなか難しい部分も多々あるよということの表れと見ることができると思うのです。会社はトップ=経営者によって99%決まるという考え方もあるように、おそらくそこにはトップの相当厳しい姿勢が見えない部分としてそこに横たわっているのでしょう。書籍に書かれているいい部分と見えない裏に隠れている厳しい部分、そんなには甘くはないよと言っているようにも読めるのです。わたしはそれを考えると経営の方法論は経営者の資質、個性によるところがやはり大きいのだと感じざる得ないと思うのです。だから吉越氏がこうしてなんども稀有な経営者としていくつもの書籍として出版ができるんじゃないかなと。ただ、だからといって諦めてしまうのはよくありません。氏の本の中には生産性を上げる考え方、コツ、アイデアが一杯詰まっているからです。自分の会社の社風、個性に照らし合わせて導入できるところは学び真似て、自社に適した形に変えていき自社のオリジナルな生産性を上げる方法論として確立することが大切なのだと思います。最終的な感想はあたりまえすぎる凡庸なことになってしまうのですが…(それだといつまでたっても変化できないよということも実はいえるのかもしれません。ああ、あすなろタイプの私が情けない?)。
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