南信州のりもの倶楽部♪

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コピーだらけの中国製エンジン

2008年06月11日 19時23分18秒 | 輸入横型エンジン編
やぁ、この世で初めて納豆食べた人の勇気は凄いと思う「のりもの倶楽部」南信州版でっす。
腐って糸引いてる豆食っちゃうんだよ。
僕にはマネできんな…
しっかし人間って臭い物が好きですねぇ。
納豆やパルメザンチーズなんて良い匂いではないけど、
こんな事言ってる僕は毎日納豆食ってます。


しばらく心待ちにしていた中華エンジンですが、
先日やっと持ってきてくださいました。
で、今回はエンジンの観察です。
このエンジンは見ているだけでもなかなか面白い。

まずはクラッチの入ってるケースですが、
コチラ側はまんまCD90のパクリのようで、
クラッチはちゃんと2次側に変更されています。
やはり1次側ではクランクの耐久性に問題があるのでしょうね。
一応125ccですし。

それとシリンダーですが、
縦型エンジンからのパクリのようで、
このフィンでは横から風が吹かないと冷却されないじゃん…
ちなみにボアは52.5mm。こんな中途半端なサイズのピストン売ってるのかな?
リペアの時にはAPEの53ミリピストンの流用で、
シリンダーをボーリングして使うしかないか。
机上の空論なので出来るかは知りません。

ストロークですが57mmらしいのでこれを元に排気量を計算してみると…

えーと、まずは円の面積からだから、半径の二乗×円周率だったっけ?
それと高さを掛ければ円柱の容量は出る。はず…だから、えーと えーと…

26.25×26.25×3.14×57だから…
123328.4062cc!? なんじゃこりゃ!
 
…間違えました。
正解は2.625×2.625×3.14×5.7で約123.3ccって事になりますね。
ゆとり教育風で計算するともう少し減る事になりますな。
なので53ミリピストンを使うと約126ccになってしまいますが、
3.14を3として計算することで120ccと言って誤魔化す事ができます。
オススメはしませんが。

ちなみにシリンダーヘッドから出てるホースですが、
これは師匠が油温センサーを装着するために自作した物なので、
こことケースから出てる配管はオリジナルではないです。









こちらはエンジンの左側。
セルモーターが搭載さえているので、
こちら側はジョルカブのパクリっぽいです。
しっかし、ただでさえコピーのエンジンなのに、
さらにCD90とジョルカブや縦型のエンジンまでパクるとは…
ホントに中国って所は何でもアリな国ですねぇ。

でもヘッドだけは国産の物が流用できるかって言うと、
それだけは全然ダメらしく、
丸いカバーの大きさやカムスプロケットの歯数とカムチェーンの長さ、
スプロケを付けるカムのネジ部などが全然違います。
ストロークがアップしてるので色々と変わってしまってるようです。

このLINFAN製のエンジンは上が回らないとよく言われますが、
今装着してるレギュラーヘッドよりバルブは1ミリ小さい上にカムがとてもしょぼく、
プロファイルはノーマルとあまり変わらないみたいなのですが、
交換したくても実際は難しいらしいですね。
師匠はスプロケの自作で解決し、
このエンジンには12Vエンジン用のハイカムが入ってるので、
高回転は怖いくらい回ります。
金属加工してる人しか出来ない技ですな。
もしヘッド弄りたかったらスーパーヘッドでも買ってきて、
カムチェーンとカムをそこから流用すれば可能かな?
クランクの歯数はいくつになってるか知らないので、
一筋縄ではいかないでしょうけど。

昨日の話ですが、僕はセル使わないので外そうと思いましたが、
クランクの端が長く、コイルがカバー側についてるので、
外してカバーだけ交換とはいかないようです。
なのでそのうちセルからの駆動を伝えるチェーンだけは外そうと思ってます。









とりあえず洗ってみました。
でも今の所これ以上出来る事無いし、ただ載せるだけになってしまいますねぇ。

実際は配線を12V用に交換するところではありますが、
6Vの配線にCDIを割り込ませる配線を自ら作ろうと思い、
昨日4ピンと6ピンのカプラーを買って来たのですが、
師匠が作ってくれるって言うのでお任せしてしまいました。
いよいよ載せるだけだなぁ…

そんな訳でうまくいけば今週中にエンジン載ってるかもしれません。
また見てくださいな。



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コメント (3)
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