ボクのピアニカを使った小ネタに「ホースでぞうさん」というのがある。
ピアニカのホースだけをくわえて下に垂らし、
思い切り強く吹くと、
ホースの先(楽器本体との接合部分)が直角に曲がっているので、
その反対方向にホースが動く。
ジェット機やロケットと同じ原理だ。
強く吹くと、頭まで上がる。
まるで、象が自分の鼻を頭に上げているように見えるから、
「ホースでぞうさん」と名付けた(笑)。
小学校公演のときは、この芸で子どもの心を鷲づかみに出来る。
旭山動物園で、鼻を持ち上げている象に向かって、
この芸を披露したこともある。
ただし、この小ネタは、ヤマハの製品しかできない。
スズキ・メロディオンのホースは、
先が、ストレートだから、強く吹いても息は真下に下りるだけで、
ビクともしない。
旭川の親子劇場コンサートの時、
ピアニカ隊でスズキ・メロディオンを使っていたA君は、
素晴らしい工夫をしてくれた。
何と、ホースの先をオデコにつけて力強く吸って、
その吸引力でオデコに固定していた。
「マサさん!出来たよ~~~!」
と、得意そうだった。
子どもの工夫とアイディアとイマジネーションは凄いと感激した。
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驚くなかれ!昨日、
メロディオンでの「ホースでぞうさん」の第2案がボクに届いた。
音楽グルメの会の夏期勉強会に参加してくださった先生からいただいたメール。
先生が家に帰られて、ボクの「ホースでぞうさん」や「頭でぞうさん」の話を
小学校5年生のお嬢さんになさったらしい。
お嬢さんは、何とか自分のメロディオンで「ホースでぞうさん」が出来ないか?
と工夫なさったらしい。
そして発見なさったのが写真の方法。
ストレートなホースの先を、ガムテープで直角にとめて吹く!
大人は、こういう答えに、たどり着かない。
この柔軟な発想と、考え方、工夫する楽しみを、
ぜひ、大人になっても大事にして欲しいと思います。
ありがとうございました~。