名古屋音大で、ボクは個人レッスン(電子オルガン実技)と、
音楽制作演習を担当している。
演習って、正確にはどういう意味なのかは知らないけれど、
ボクの中では、講義よりも実技に近い内容を比較的少人数で学ぶもの、
という理解を持っている。
担当は、1年生、2年生、4年生。
内容は、コード・プログレッション、アレンジ、作曲、即興演奏など。
入学してくる学生の多くは、こういった内容が不得意だから、
教える方も必死である!(笑)
さて・・・・
昨日の1年生の音楽制作演習での話。
去年の4月にメジャーコード、マイナーコードからはじまった演習も、
昨日は、アヴェイラブル・ノートスケール。
今年の1年生は、実に高度なところまで勉強している。
アイオニアン、ドリアン、フリジアン・・・・・・・・・・
オルタード、リディアン・セブンス・・・・・・
コード・プログレッションで、いちばん難しく大変な部分だ。
昨日は、実にスラスラと分かりやすく説明できていた。
それぞれのスケールの特徴、例、他のスケールとの比較、
覚え方、フレーズ例などなど・・・
壁の時計を見るとまだ30分もある。
充分時間はある・・・・・・・・余裕だった。
本人は、得意になって、
「今日は、余裕でうまく説明できてるな~!
このややこしいところを、こんなに分かりやすく説明できる人は、
日本になかなかいないんだよ~!ウン!」
などと、珍しく自慢をしながら授業を進めていた。
(よし・・・あと30分じっくりやろう!・・・と思っていると)
一人の学生が腕時計を見て首をかしげて、となりの学生と顔を見合わせている。
そして、手を挙げて言った。
「先生~!もう授業時間過ぎていますよ~!あの時計、遅れてる!」
ボクは腕時計を持っていないので、携帯電話の時間を見ると、
ガッガッガ~~~~~~~ン!
何と、終了時間を20分も過ぎていた!
壁の時計を、よ~~~く、見ると、
秒針は・・・・・1秒を刻むのに、2秒くらいかかっているではないか!
こんなこともあるのですね~!
要注意、要注意!