マリの水彩画とグルメ

MARINE blog 水彩画家・家庭料理研究家のMariがつづるルポと日記
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小林伸幸プラチナ写真展

2007-02-12 20:17:00 | 展覧会
 以前、息子達のぺーパークラフトをスバルの広報誌「cartopia」で取材していただきました。この時彼らの作品と彼らをとてもハンサムに(笑)撮ってくださったのが写真家であられる小林伸幸氏でした。
 作品や息子達への眼差しや、話される様子がとても温かく素敵な方だったので、どのような写真を撮られる方なのだろうと思い、いただいた名刺から早速小林氏のサイトに伺いました。

 作品のページを開いてから私はもう釘付け。どの作品もこういってはナンですが、私の好みにピンポイントで突き刺さり、感性刺激されまくり(笑)。時間も忘れて魅入ってしまいました。
 その中でも、「プラチナプリント」という古典技法を使われ、なんと和紙に現像するという写真の、静けさとグレーの美しさ、そして温もりに心奪われました。

 現像は、学校で習い経験はしましたが、ツルツルの印画紙でしたし、写真はそういうものと思っていましたからね。興味津々であり、またこの美しさを目の当たりにしたいと思っていました。
 念願叶い、今日12日から3月3日までの3週間、個展「小林伸幸プラチナ写真展」を開催してくださることになりました。休みを利用して、写真が好きな次男と見に行きました。

 神保町にある、昔の佇まいが残る路地にある画廊「gallery福果」は、自然を撮られた小林さんの作品にピッタリなちょっとレトロな空間。
 静かな画廊で作品を拝見すれば、聞こえるはずもない水の音や風のざわめきが耳をかすめるように思うから不思議です。
 そしてやはりマットで紙の質感が分かる和紙から、美しい自然のグレーが浮かびあがっているのも、不思議な空気なのです。

 小林さんの日記によれば、プラチナ技法を行うこと自体、今後材料的にも困難なものになっていくようですし、このような素晴らしい作品に出会えることは貴重なことかも知れません。
 と伺っていながら、プラチナの時代に合った古来のものを撮られた作品も見てみたいし、こんな感じで人を撮ったらどのような作品になるのだろう?動物は?建造物や車は?など、欲は尽きません(笑)。

 プラチナ写真をご覧になれる貴重な機会ですし、何より作品に囲まれる心の静けさが魅力です。ご興味のある方、ぜひ神田神保町へ!