YUKARI note

大好きな建築をしながら過ごす日々

最近の読書。

2022-01-04 | 読書


結局、昨年11月に読書断ちしようと宣言しつつ、そこから今日まで読んだ小説冊数、14冊という。もう、「読書断ち」なんて、去年のお話、そう過去、過去。とでも言いたくなるような状況です。

でも、勉強した時間以上の読書は禁止という、いわば、本を読みたきゃ勉強しなルールはあるので、読むスピードが恐ろしく速くなります。(笑)そして、今日お休み明けの図書館からの「予約本到着メール」の到着で、どうやら、2022年初読書となりそうです。というか、なります。



で、年末最後に読んだこちらの本。すごく面白かったです。とくに、第二話目の554冊のトリセツからたぐるある男の人生的な話が、最高によかったです。日常の中で、こんなことに気づき、それを探究し、あいまいな感覚ではなく、数値化したり、統計をとったり、時系列に調べたりというところから、こんなにも空想が広がるものかと。まさに、「部屋をめぐる空想譚」! ありもしない世界が広がっているのだけれども、どこか、現実味を帯びているというか、しっかりと現実感があるというか。それが、すべて、この作者の飽くなき探究心による説得力なのかなと。

空想って、私的には、浮世離れ感100%の認識だったのですが、よくよく考えてみると、案外そうでもないのかも、という新しい価値観を知らせて下さった岡田さんに感謝です。こんなお話が書けるのが、うらやましい。もちろん、時々ふふって思わず笑ってしまいます。いい意味で、誉め言葉で、「も、全く、しかたないなぁ。」って思います。

この一冊を読んで、岡田さんの世界がすごく気になり、他の書物を検索し、たどり着いた「0メートルの旅 日常を引き剥がす16の物語」を予約。それがまさに先の図書館からのメールとなるのです。明日、図書館へ行こうと思います。



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