フウランの挿し木。
挿し木と言うのが良いか挿し芽と言うのが良いかわからないが。
鉢の隅に新鮮な水苔で2・3回シッカリくるんで押し込む。
この時挿し木となるものが水遣り等の外圧でも絶対動かないようにしっかり押し込
む。
丈夫に育てられた株からのものはほぼ誰でも容易に活着する。
基本的には、挿し木自体の生命力で根を出してくるので、前の状態が健全に育てら
れていたかが、重要となる。
弱ったものからは枯れる場合が多い。反対に見た目で弱っていなければほぼ確実
に活着する、が、成長スピードは遅く元気を出すまでに3・4年以上かかる。
元気が良ければ根出しも早く、1年で回復する。
挿し木床となる親鉢は、ラン菌がいそうで比較的水苔の新しいのが一見よさそうだ
が雑菌の進入防止を考えると親株も新鮮な植えたばかりの水苔が良いと推測して
いる。
実際テストしてみると差はでていない。
②挿し木2年、もう移植できるサイズに成長している。
③挿し木2年、これも同じで移植できる。
④これは春挿し木したばかり。
⑤これは昨秋挿し木したもの、面倒だから水苔でくるんで無いが充分活着している。
追加
挿し木の時期、真夏を除き5月~9月一杯がよさそう、より良いのは5月末~
7月中旬の成長期だ。これ以外はそれなりの対応がひつよう。
但し、一般的な強健種に限る。
1年も経てば小さな根が2・3本出て来るので移植させると良い。
根がはっきり確認できない場合でも1年経って根が出ないのは何かの障害が考え
られるので思い切って水苔をバラシ、新鮮な水苔で植え替える等の対応するのが
よい。
フウランの挿し木と云うのは一般の植物の増殖法とは異なり、捨てるには忍び無い
場合に採る救済法である、枯れてもともと生きれば嬉しい程度のものだ。
まして病人の救済処置まではとても及ばない。
挿し木の適期はあるが、この救済がいつの時期に発生(必要)するか不特定で
ある。しょせんダメモト感覚の遊び心やるものである。
挿し木?。以前お偉い方の本の中で(詳しくは忘れました)草のように1年で枯れたり葉を落したりしないむしろ常に葉を付けているので木に近いのではないか、詳しくは学者さんに調べてもらう他はないが、フウランを草と云うのは似合わない、とりあえずは木と呼んでもいいのではないかとの示唆する内容があったと思います。
さて、私の場合残念ながら温室はもっておりません(ほしいですが場所が無い)、ましてや温室管理しないといけないような超高級品にはとても手が出せないので丁度よいかと思っています。
従って一般的に言われる強健種が対象なのと温室なしの管理等なので、源内さんとは少し違ってくると思っていますが。
私の場合挿し木を増殖に活用するという発想には至っておりません。すばらしい発想です。面白そうです。が、きっと難しいのでしょうネ?。
挿し木の時期や芯抜き法の80%成功は興味があります。詳しいことが知りたいです。早速友人からも電話があり反響はすごいです。
特に「白牡丹」上柄の挿し木等は興味深深です。
私も、柄はよくありませんが「白牡丹」は昨年入手しました、3本目です、1本目に比べ値段的には順次安くなっていますが柄は格段に良くなっています。
ブログを拝見していると殆どの方が上柄を保有しているようなので私もついつられてハマッテしまったわけです。持ち慣れないせいかこの品種触ると壊れそうで怖いです、このように高級品には全くの初心者です。
一度ブログに詳細を載せるて教えて頂ければ嬉しいです、宜しくお願い致します。
皆さんのアドバイスの良いとこ取り20%プラス 最後はフウランとはこうあるべきと云う己の信念80%です。自分流を物にするのは楽しいものです。頑張ってください。新しい発見があれば是非教えて下さいネ。
栽培歴9年です・・・遠くマンポウさんには富貴蘭歴は及びません。
誰に教えてもらった訳では無いのですが最初の6年間は2~3月に挿し木、3~4月天葉抜きで仔を増やして来ましたよ。
80%位の確率で新根、新芽が・・・植え替えは1~2年後で私はシテイマス
植え替えの時、下葉を毟って砂粒程の新根当たりがあればもっと確率上がります
過去に実行した富貴蘭の中には白牡丹(最上柄)白雲閣、虹雪、・・・ectこれらは挿し木?
水晶覆輪、玉錦、大江丸縞、・・・ect天葉抜き
但しそれなりの覚悟でしてください
(当方では責任がもてませんのでそのむね願います)。
”葉の懐に水を溜めないよう注意”、が
かなりのポイントでしょうか。
これでいまだに青海の花芽は出ても花は見ていないのです。
鉢の縁に挿すのも、最近覚えました!
植え替え終わった親鉢の縁をピンセットでギュッと詰めると、きつく挿せるのがわかりました。
ミズゴケをきつく、固く、というのもその意味を解ってみると、かなり重要ポイント。
植替え時の台コケも作った後、しっかり乾かしてから植えつける、これも重要なことのようですね。
植え替えていると、外見は同じでも中のミズゴケはまだ大丈夫とかボロボロとかいろいろあり、なかなか鉢ごとに固さが違うようで・・・・まだまだ熟練工のワザではありません、。
挿し木法、付け加えますと。
適度な圧迫感と新鮮な空気の流通がポイントと思ってやっています。
水苔を軸元にシッカリきつく巻く。
且つ固めに植えられている鉢の縁に無理やりスペースを取って押し込む、当然圧迫される道理です。
目的は。これで水苔との密着性が上がりす、水苔の乾湿時の膨張収縮等何があっても挿し木が動くことが無いわけです、圧迫されているので水の保水性は少なく水分が適度、且つ乾きは遅いと云う、つまり水分が適度で長時間維持する状況を作っているのです。
一方素焼き鉢の縁は空気の流通が一番良い場所なので水苔が腐りにくい。このやり方がより良いと思ってやっています。当然葉には適度な霧吹きも必要です、葉の懐に水を溜めないよう注意しながらです。
ご参考。
たくさんのご指導をありがとうございました。
同じように根が動いても春と秋では意味合いがまるで違ったのですね。秋がそんな大事な難しい時期とは思わず、春と同じように気軽に植替えたりしておりましたが、次シーズンからは要注意いたします。
いつも植替え中のポロリで、ハサミで切ってまで子ワケすることはまず有りませんが、根を傷めたときも同様でしょう。
皆様方のように根が長くならないので、何かあると思っていましたが、その辺りも影響していたかもしれません。ウドン根、しかもマンポウさんのは根の本数もスゴイ! 目指しています。
いつもお教えいただくばかりで、
木に受け入れてもらえるような環境、棚作りを目指し、がんばります。
挿し木が腐る原因は。
挿し木や株分けは春のしかも活動中が適期です。これ以外の時期は活動期でないので弱っていたり傷口が大きいと自らの腐敗菌進入防止機能が衰えているので、腐りが入りやすいです。
フウランの成長は大きくわけて、春の活動期、秋の充実期、夏冬の休止期、に分かれます、これが原理原則です。この原則を外し、活動期以外に株分けや挿し木をするならそれなりの対応を取らねばなりません。
株をつまんで軽くグリグリ動かしそれで外れる株しか株分けしないとか。強制的なハサミで切るときは空気を切り口に入れない、且つ、すぐ癒合剤を塗る、水苔は濡らさず植え替えをする、水も10日間は与えず軽い霧吹きしかしない。等、切り口の保護と腐敗菌を増やさない、進入させない、の処置を取ると云うことです。
特に秋に失敗が多いです。愛好家のおごりです。適期でないのにバンバン株分けしお水はたっぷりされているようです。
フウランは秋は充実期に入り、これから遣ってくる寒さ対策のため防寒液を作ったり春の芽だし用の養分を蓄えたり大変な時期なので、超強健種以外は新根を作り出したり傷口を治したりする細胞の増殖活動を抑制する本能が働くのです。従って秋は充分な根出しは望めません。
教えていただけますか?
挿し木した苗がここまで成長するのに2年かかるとなると、その間の管理ですが、
・この鉢は適宜植え替える
・と同時に、挿し木に巻いたミズゴケも
適宜、巻き直した方がよい
のでしょうか?
それとも出来るだけいじらないでそのままにした方が良いのでしょうか?
軽い気持ちで試みたことがありますが、枯れました、というより葉の根元が溶けてしまいました。
元々が軟弱育ちではありました・・・・