
フウランの
「天恵覆輪」です。
作は今一つ、葉幅が出ていないので点数を付けると70点くらい。
普通を70点とすると、芸もややアマイが普通で70点。・・・マズマズの出来だ。
欲を言うなら75~80点はほしいものだと思っている。
この品種、黄覆輪で黄色が濃い程上芸品とされている。
だがなかなか極黄色の上芸品には出会えない。
とりあえず天葉まで黄色が乗っていると、「天恵覆輪」として流通する。
日を充分採ってやると黄色がより濃くなる品種だ。
従って、前作者の育て方が分からないので 上芸品を探すのはヤヤコシイ。
「御城覆輪」と「天恵覆輪」との中間的な柄域に「月桂冠」と云うのがある。
(昔はこのような呼び方をして区別した、と云うのが正しいかも)
この品種は下葉から中段付近までは黄色覆輪だが天葉2~3枚程度は白又は
クリーム色となる品種だ。
この品種に、日を強烈に採ってやると天葉の黄色がやや濃くなて、立ちは緑を含む
黄色で上がってくる、つまり「天恵覆輪」のように見えるてしまうところだ。
最近では、見た目でこれも含めて「天恵覆輪」で流通している。「天恵覆輪」の値段が
安くなりわざわざ区別する必要が無くなったので基準がアマクなったかと推測。
濃い黄覆輪を望むなら図式としてはこうなる。
「御城覆輪」から「天恵覆輪」は難しいが 月桂冠 から「天恵覆輪」は容易に
変化さすことが出来るという図式だ。
白色←「御城覆輪」⇔ 月桂冠 ⇔「天恵覆輪」→黄色
ちなみに。別の品種に黄覆輪の「紫宸殿」と云うのがある。
この「紫宸殿」/「駿河覆輪」も同じような色の出方をするので
「紫宸殿」で買っても「駿河覆輪」になってしまうと云う場合が多い。
「紫宸殿」の黄色のアマイのを 半紫宸殿 と呼ぶ場合もある。
濃い黄覆輪を望むなら図式ではこうなる
白色←「駿河覆輪」⇔半紫宸殿⇔「紫宸殿」→黄色
「天恵覆輪」「紫宸殿」何れの場合も、
極黄柄の判別方法は立ちの色である。
新しく上がり始めた立ちの色が、白又は黄色ではなく、萌黄と云うか又は黄緑色と云うか、
若草色で上がってくるのが決め手とされてはいる。・・が。
分かっているが現実はうまくいかないのだ。
①出物株が全てに 立ちが見えているとは限らない。
②迷っていると綺麗に黄色の乗った株は直ぐ売れてしまうからだ。
③日をトコトン採った株は立ちも萌黄色であがってくる、我が家に来るとやや日光が甘いのか
「月桂冠」に変身してしまうのである。
欲を言うなら、子供が裏表に3~4本付いている株にて仔供の立ちも含め皆萌黄であれば
まずは安心だ。
仔供が多いとどれかが親の葉の影になり充分な日光が当たらないのが出る、この仔でも
立ちが黄色又はクリームで上がっていると云うのが理想的だ。
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